ブチブチ気味なナナコ。もう長いことずっと。それでもなんでこんなブチブチかと言うと、
つまり、どうしたらいいんだ?って、分からなくって、ブチブチになってるの。
淡々としていると言われるが、んなこたぁない。
ずっと、ずーっと、毎日毎日、ブチブチブチブチと、小爆発をくりかえしていますよ
分かっているのよ、薄々
つまり
『君、妄想じゃないの?』って言われる一方で、
工作員っつーのは、どうでもいい存在であるから気にも留められていないってこと。
そんな細かいところまで見ていないし、知りもしない通行人、ましてや工作員は
ゾンビだが、目立ちもしない、背景と同化したような存在。
工作できても、そこにスポットライトが当たることは、ないのよ。
当たっていると勘違いしているのは、我は、マトリックス諜報員と思っている工作員のみ。
すごーく客観的な話だと、工作員は、そこら辺飛んでる紙切れみたいなもの。
そのくらいなの。
それをしつこくしつこく繰り返すことによって…(普通ね、すぐに諦めるでしょ?
でも諦めないのがすごいところ。でもね考えてみれば、ずっと、風景と同化していた
存在だとしたならば、気づいてもらう為の努力は当たり前っていうか、
そんなものだと思ってるから繰り返すのかしら?)ようやっと気づいてもらえるのよ。
しかもさ、顔色が悪いって言っても、理解してるんだか、していないんだか・・・
きっと今までこうやって生きてきたから、これからも変わらず、ゾンビを続けるのだろう。
だって他の生活を知らないんだからね、多分。
しつこく繰り返さずとも振り返ってもらえることを知らないんだから。
大概、工作部屋は汚い。カビを生やすほど汚いのだ。
ナナコのマンションの隣人工作の家もほんと、汚かった~。
実際観たことはないけれど、カーテン締め切りでね、夏も冬も厚手のカーテンは開くことがないの。
出るときに掃除をしていたのだけれど、『カビが生えている』って、一生懸命掃除してたわ。
ナナコの部屋の左右は、ほんと、カーテンが開かないし、窓も開けてるんだか分からない。
それでふと、『もしかして、それで、ずっとずっと換気扇回してるのかしら?』って思った。
だって、まわしたらまわしっぱなしで、ずっとなの。次の人が来るまで放置してるんでしょうね。
人がいてもいなくても、まわってるから。24時間休みなく。
そんなこんなでも、工作は止まず、今日もブチブチを繰り返すのでした。