【2022年8月交換会】縦構図のカード:後編 | おりがみライター日記

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最近はOrigamiATCの情報が中心。

2020年8月締切の「Kawaii」をご紹介予定でしたが、先に現在の2022年8月開催「夏色」のカードをご紹介させていただいております。時系列が前後してしまいますが、ご容赦ください。

 

しかも、もたもたしている間に10月の交換会も終わってしまいました。本当にすみません。

 

 

OrigamiATCとは

 

ATCとは「アーティスト・トレーディング・カード」の略。2.5×3.5インチ(64×89mm)の大きさで、好きなように表現して、交換したりコレクションしたりして楽しむカードの事です。

折り紙を使ったATCを、私たちはOrigamiATC(オリガミ・エーティーシー)と呼んでいます。

 

 

2022年12月の交換会のお知らせ

 

・毎偶数月の交換会は、現在も郵送参加のみで開催しています。

・次回2022年12月の交換会のテーマは「暖」です。

・郵送参加の締め切りは12月15日(木)必着です。

・どなたでもご参加いただけます。詳細は下記をご覧ください。

==>> OrigamiATC交換会参加要項(2022年11月2日更新)

※次回も郵送参加のみ受け付けます。

 

 

2022年8月交換会のカードのご紹介

 

テーマ:夏色

*第2回目*

 

第1回目はこちら

https://ameblo.jp/hanako-origami/entry-12755549880.html

 

2022年8月18日締切の交換会には、42人にご参加いただきました。ありがとうございます。

 

本日は、縦構図のカードご紹介(後編)です。

以下敬称略。

 

 

左)

タイトル=マツカサギク 作者=hanako(松浦英子) 折り紙作品=花(ガーベラ):山口真・作、葉:自作

 

中央)

タイトル=夏は黄金色 作者=美粧(misa) 折り紙作品=ジョッキビール・ネコ:カミキィ・作

 

右)

タイトル=ミチクサ 作者=mimosa☆ 折り紙作品=クリームソーダ・かきごおり・スプーン・ストロー:いしばしなおこ・作

 

最初のカードは私です。マツザカギクは、帰省した時、実家の庭に沢山生えていた花で、今年の夏のイメージになってしまって、これしか思い浮かばなかった感じです。ひまわりを小さくしたような形で、花芯が焦茶の円柱状で、「松ぼっくりのように見える」ことからこの名がついたそうです。

 

美粧さんのカードは「水曜日のネコ」というクラフトビールのイメージなんだそうです。暑い日はやっぱりビールですよね!手前のネコちゃんが、このビールに描かれているネコちゃんとイメージぴったりです。ビールの泡部分に描かれた鍵盤もかわいくてリズミカルな感じがします。

 

mimosaさんのカードは、クレヨンで描いたようなテクスチャの紙が上手に使われていて、全体の色合いも含めて手描きのような暖かさと柔らかさが表現されています。裏書に「残暑お見舞い申し上げます 何卒ご自愛くださいませ」とありますが、こんな残暑見舞いが送られてきたら嬉しいですね。

 

 

左)

タイトル=スイカ 作者=まるみ 折り紙作品=スイカ:いしばしなおこ・作

 

中央)

タイトル=Summer of 2022 作者=カミキィ 折り紙作品=帽子・Tシャツ・クジラ:カミキィ・作

 

右)

タイトル=グッドモーニング(紫色) 作者=イム・ソンジャ 折り紙作品=あさがお:Haruo Takahashi・作

 

まるみさんは、今年初めてプランター栽培でスイカに挑戦されたそうで、美味しいスイカができたとか。「おいしいスイカ」と自分で言い切っているかのような、カードの幅ギリギリを使ったスイカも、量感があって夏色の空を背景に元気いっぱいです。

 

カミキィさんは、夏といえば真っ青な空の色が思い浮かぶそうで、「空を泳ぐクジラ」をイメージして作られたそうです。空模様のTシャツの中でクジラが泳いで、飛び出しそうな勢いがあります(それだとど根性ガエル・・・なんて分かる世代が限定されますね)。

 

イム・ソンジャさんは、夏の東京コンベンションや春の九州コンベンションで度々ご参加いただいていたのですが、この度、オ・ギョンヘさんと一緒に、このレギュラー交換会にも参加されることになりました。日本語も勉強されていて、カードの裏書は日本語で書いていただいています。韓国では折り紙講師として活躍し、多くの生徒さんを輩出されているだけあって、カードの構成や濃淡の効いた色使いは、さすが手慣れた感じがします。

 

 

タイトル(左右とも)=夏色〜夕焼けのライオン 作者=大西ひとみ(ララ) 折り紙作品=ライオン:カミキィ・作

 

夏の夕方、タテガミを赤く燃やした、夕焼けのライオンのイメージだそうです。シンプルですが、ぼかしの効いた半透明の紙が背景に奥行きを作っていて、グラデーションの上にくっきりしたドットのタテガミは、背景とのコントラストが絶妙です。夕焼けの光を反射する「キラキラ」のような半球のパールも効いています。

 

 

左)

タイトル=マリーゴールド(あいみょん) 作者=茶毛のアン 折り紙作品=マリーゴールド・麦わら:山口真・作

 

右)

タイトル=金魚 作者=Atsuko 折り紙作品=金魚・藻:二階堂黎子・作

 

茶毛のアンさんは「『夏色』といえば『ゆず』ですが、私にとっては『井上陽水』の『少年時代』です」とのこと。そうですね、私もそう思います!「でも『風あざみ』がどういうものか想像できなかったので、『あいみょん』の『マリーゴールド』にしました」はい、私も想像できませんでした!!

マリーゴールド、これも私の実家のプランターに山ほど咲いていたのですが、表現が難しそうなので諦めました。茶毛のアンさんは、横から見た姿と麦わら帽子を上手く重ねて歌詞を表現されています。花は、元々カーネーションだと思うのですが、確かに花の形は似ていますし、カーネーションっぽくない色を使うことで、マリーゴールドであるという説得力を出しています。

 

Atsukoさんは、「昨今の酷暑は、今までの『夏色』のイメージを変えてしまうほどです」とコメントされています。その上で「金魚鉢を愛でたり水打ちをしたりして涼を感じる自然に戻ってほしい」との願いが込められています。一見、夏と金魚という日本人にとってポピュラーな組み合わせのカードですが、上から落ちてくる雫が、金魚も涼を求めているかのようにも見え、実は深刻な環境問題を含んでいます。

(本作は、『月刊おりがみ』551号の「紙遊び」から題材を借用しましたとのことです)

 

 

タイトル=なつやすみ 作者=おかめちゃん 折り紙作品=麦わら帽子をかぶった女の子:辻本京子・作

 

女の子の衣装バリエーションがとてもかわいい作品です。服の面積が少ないのでちょこっとしか模様を楽しめませんが、そこが逆にデザイン性を高めている気がします。背景のひまわり模様は「レガーロパピロ」のオリジナルデザインで、ウクライナ支援チャリティー商品だったそうです。おかめちゃんさんは「世界中の子どもたちが元気に過ごせますように!」とコメントを結んでいます。

 

以上で、縦構図のカードのご紹介は終わりです。

次回は、引き続き「夏色」の横構図のカードをご紹介します。