本日は、山口 真の創作スタンスについてほんの少し触れたいと思います。
紹介する作品は、「60度の星」と、それを応用したくす玉です。
くす玉と星は、同じパーツでできています。
先にあったのは平面の六角星で、これは20年程前の作品です。
くす玉の方は、今年になってから作られました。
正方形の紙で60度を折り出してから、2:√3の紙に切って折ります。
この星もそうですが、山口 真の作品は、初期の作品以外、
偶然にできたものは、ほとんど無いと言って良いでしょう。
特定のものを、依頼されたり、必要とされてその形を創り出しています。
くす玉も同じで、「スケルトン系の立体ユニット作品が必要」となって、
既にある作品のパーツをそのまま使う形で作られました。
こういった、過去の作品を応用して新しい作品を作る事は多々あります。
「60度の星」と同じパーツが使われている事は、
くす玉を俯瞰で見ると良く分かります。
上の写真と同じ形が見えてきませんか?
この作品は、50×43.3mmの紙24枚を使用しています。
平面の「60度の星」は、ピンクの方が何となく寂しい感じがしますが、
くす玉に応用すると、中の六角形が抜けている方がスッキリしています。
パーツの形はほぼ同じで、中心に紙の裏を出すか否かの違いだけですが、
随分と印象が違って見えませんか?
ちなみに、海外でも最近は多面体のユニット作品を、
KUSUDAMAと呼んでいる事が多いようです。
検索をかけてみると、沢山ヒットすると思います。
このくす玉の折り方は、
雑誌『折紙探偵団137号』に掲載されています。
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