ロッド補修してみた①  | 雨の日の釣師のために

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鯛ラバときどき隅田川バチ抜けシーバス

かなり前のことになりますが、駅から港へ向かっている途中で、走行中の送迎車の荷台からロッドケースが振り落とされてしまい当時のメインロッドがポッキリという事件がありました。

予備ロッドはソリッドだったので折れることもなく、釣行自体には問題無かったんですが、そのロッドもリールシートのフードナットがちょっと変形。

折れたロッドは、シマノの炎月プレミアムB69ML-S。

結構高いロッドだったので超ショック。

2015年?とかの、現行のエクストリームガングリップになる前のモデルだけど、税込みで4万円近くしたと思う。

被害は、下から2番下のガイドと3番目のガイドの間の、魚を掛けたときに最大負荷の掛かるところで折れて、折れた部分の前後のガイドも足が曲がってしまった。

修理に出すべきか、自分で修理すべきか悩んだんですが、修理に出してもロッドの他の部分にクラックが入っている可能性があるので、試しに自力修理に挑戦してみた。実釣には支障がなさそうなのでガイドは曲がったまま。

ネットで調べたところ、①折れた部分にカーボンのシャフトを差し込んでエポキシで接着し、②接続箇所をスレッドで補強して、③コーティングすればいいということなので、難易度は高くなさそう。

特に不幸中の幸いなことに、ロッドのバットに近い部分をつなぐので、カーボンシャフトを差し込んでアクションが変わってもあまり支障がなさそう。魚を掛けた後に浮かせるセクションなので。そしてロッドの手元の方は比較的太いので素人でも作業可能。

で、昨日、サバロにブルーカレントを引き取りに行ったついでにカーボンのシャフトとコーディング材を買ってきた。

折れたロッドの内径がわからんので、折れたロッドを持って行って、太さの合うシャフトをえらんでもらった。

そのため、何ミリのシャフトなのかは不明。

またこのシャフトは本来、適切な長さに切って使うんでしょうけど、シャフトを切らずに使うと、ガイドのスレッドの下にちょうど届くことを発見。

いっそのこと切らずに使えば、強度の心配がいらないので、このまま差し込みます。

しかし、リールシート側の穴には無加工でそのまま刺さりますが、ロッドの破断面の上側にはほとんど入らない。

そこでどこまで差し込むが当たりをつけたら、ひたすらカーボンシャフトを紙やすりで削ります。

1時間以上かけてようやく削り込み完了。

この辺りまで奥深く刺さります。

作業後はカーボンの粉まみれ。

そして接着。

どこまで差し込むかカーボンシャフトに印を付けて、その部分までエポキシ接着剤を塗布。

印のところまでシャフトを差し込む。

作業はロッドティップ側から。

続いてグリップ側への差し込み。

接着剤をカーボンシャフトに塗ったら、スパイラルガイドなので、トップガイドが真下を向くようにロッドをねじりながら調整。

リールシート側の方がロッドの内径が太くねじりやすい。

接着位置が決まったら、奥までシャフトを差し込んで、はみ出した接着剤を拭き取ったら、接続作業完了。

明日夜まで24時間安置。

1時間以上たつと、接着剤は最大硬化するそうです。

接着剤の硬化を待ちます。