朝鮮 花三島茶碗 | 古美術花地蔵日記 / アート・骨董品

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福嶋武久

 

朝鮮時代前期の花三島茶碗です。
見込みに施された線刻文様と印花文様が、器に華やかさをもたらし、胴部を巡る生き生きとした勢いのある刷毛目が、その装飾性を高めています。
使い込まれることによって出来た古色が、器に味わい深い表情を醸し出し、器全体に趣を与えています。
造形は緊張感に満ち、高台は力強い竹節高台となっており、その堂々とした造形美は迫力があります。
心に響く、豪快な茶碗です。

■三島茶碗は、朝鮮時代の15世紀を中心に朝鮮半島で製作され、日本にもたらされた粉青沙器(ふんせいさき)の一種です。これらの茶碗の特徴として、まず、鉄分を多く含む陶土の表面に彫りが施されており、その彫り跡には白土が埋め込まれた装飾が施されていることです。この装飾技法は象嵌と呼ばれ、白土で作られた模様が三島茶碗を特徴づけるトレードマークとなっています。また、印花技法(スタンプを使って模様をつける方法)も用いられており、特に花の模様にこの技術が見られます。そして最後に、これらの装飾の上に透明釉がかけられ、焼成されています。

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