絵志野四方間垣図茶入・ぐい呑 | 古美術花地蔵日記 / アート・骨董品

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福嶋武久



桃山時代の絵志野四方間垣図茶入・ぐい呑です。
夜更けにその姿を眺めると、冬の静寂に包まれた雪原に、月が静かに光を落としている光景を見るようです。
器から発するその白い輝きは、神秘的な美しさを放ち、見る者を驚かせます。
肌は柚子肌を呈して、無数のピンホールに刻み込まれた時間の痕跡は心に深く迫り、それらが放つ存在感は圧倒的です。
また、鉄絵で描かれた間垣図が、雪の中から顔を現すかのように、趣のある世界を作りだしています。
さらに、器の見込みの景色には、粉雪が降り積もったような柔らかな表情が感じられ、心を和ませます。
本来は向付として作られたものを、茶入に見立てたものです。
ですが、サイズが丁度良いので、ぐい呑としてお使いになれば、酒を飲む行為を、日常から離れた特別で豊かな体験へと昇華させてくれるでしょう。
堂々とした佇まいが、風格さえ感じさせる志野の器です。

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