中国、明時代末期の古染付魚藻文茶入です。
二本の山脈が胴を巡るような力強い造形が目を惹きます。
その頂きに虫喰(むしくい)が表れている様は、豪快です。
少し青味がかった肌の白色は、柔らかな表情を持ち、古染付ならではの温もりが感じられます。
それは、文様の趣ある藍色とコントラストをなし、清々しい雰囲気を漂わしています。
また、魚と藻の文様は大らかな筆致で描かれ、水中に遊ぶ魚たちを眺めるようで愉快です。
見つめていると、思わず顔がほころぶような愛らしさがあります。
小さな器の中に、多彩な美の世界が形成されていて、眼を楽しませてくれます。
堂々した姿の中に、古格も感じられる、強い個性を放つ茶入れです。
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