志野井桁橋文茶碗 | 古美術花地蔵日記 / アート・骨董品

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福嶋武久

 

桃山時代の志野井桁橋文茶碗です。
厚い長石釉には、所々にピンホールが表れ、雪がふっくらと降り積もっている雪原のようです。
釉薬の下には、井桁(いげた)と橋の文様が伸びやかな筆致で大胆に施され、雪の下から見え隠れするように、趣きのある景色を作り出しています。
また、窯キズに鎹(かすがい)が打たれた高台脇の景色は豪快であり、風が吹き荒れる荒野の風景を表すようです。
淡雪に陽日が反射しているような長石釉の景色と、高台脇の景色がコントラストをなし多彩な景色を内包する器となっています。
全体を覆う貫入は味わい深く、時代を経て出来た古色とともに、器の印象に深みを与えています。
器の造形は、力強く、シルエットが描き出す曲線は柔らかく優美です。
鑑賞陶器として眺めていても見応えのある、圧倒するような迫力がある絵志野の茶碗です。

 

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