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【第9話】 いかなる時も「忠実」であること



なんだか妙に誘われます。

続きを読みなさいと言われてるかのような・・・?




その後ラーマたち一行は、

年老いた聖者とその妻が暮らす掘っ立て小屋にしばらく世話になることとなった。


一方で、軍を率いて兄、ラーマを探しに出た弟のバーラタ。


久々の兄弟の再会はいかなるものに・・・?


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Hanaind



「ラーマ兄さん、実は・・・」

ラーマはこの時初めて父親が亡くなったことを知ることになった。


そして弟は兄に王冠を捧げた。

「兄さん、どうか国に戻ってきてください。」


しかしラーマはその王冠を弟の頭にかぶせ返した。

ラーマの手は、

震えていた・・・。



「バーラタよ、どうか悲しまないでおくれ。」

バーラタのお供たちは皆、声を揃えてラーマに願った、国王様、どうか!国に帰って来て下さい!


唯一黙ったままそれを見守っていたのは、妻のシータであった。

彼女はラーマの気持ちをよくわかっていたのだ。




「父上がおっしゃったことを私たちは守らなければならない。

私が14年間追放されている間、あなたがアヨージャの国を守るのです。

今こそ私たち二人は、亡き父に忠実でいなければならないのです。」


その想いを知ったバーラタの目からは、はらりはらりと涙が零れ落ちた。

そしてラーマも、家族の背負う悲しみを一緒になって嘆いた。




それでもなおお供たちは、ラーマを説得しようとした。

すると弟のバーラタの方が口を開いた・・・。


「ヒマラヤ山の雪が消えるようにと願っても無駄なのです。

牛に乳を流さぬようにと願っても無駄なのです。

わたくしは、兄さんの考えがよくわかりました。」



そんな弟の理解に更に背中を押すように、ラーマが言った。

「誰でも死んでその生涯が終わるまでは、それぞれ自分の義務から逃れることはできない。

14年間の追放の時期もあっという間であろう。

さあ、今すぐにアヨージャの国を治めに帰りなさい。」




バーラタは張り裂けんばかりの想いをグッと抑えて、兄たちに別れを告げた。

「あぁ、神様。

どうか14年間、兄さんが帰るまでどうか生き抜く力をお恵み下さいませ!」


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いやぁ、、、

すごいですね。


ラーマの心の強さに圧巻です。

ついでに、最近ヘコタレていた私の目も覚まさせてもらいました。


どんな時も、大切な人に対して「忠実」であること・・・。

この言葉は、かなりグサッときますね。



あぁ、やっぱり読めと言われていたんだな・・・。

最近、こういう〝感〟だけはいいんです・・・。


道案内のおじいさん


こないだタイジのうちで食べたインド料理が美味しかったので、

今日は初めてチャパティやらいつもと違うインド料理を作った。



パティジの一言は、

「ヤバイ! 太りそう!」

やった!確かに今日のはムッチャ美味しくできた。


甘い香りのギーは味にコクを出してくれる魔法のバター。




いつか、しばじーに食べさせたいな。

頑固者の彼のことだから、インド料理はインドで食べるのが一番などと言うけれど、

優しいから、意外と何でも食べますよ~なんて言ってくれたりもする。




しばじーとは、私の大事な道案内のおじいさんのことである。

会ったことはない。

が、架空の人物ではない。


しばじーの「じー」は、インドの尊敬の意の「ジー」と、おじーいさんの「じー」とかけている。



私はいつも、しばじーの暇つぶしの相手をしている。


こんなこと書いてるともう遊んでもらえないかもしれない・・・






人の縁とは面白ありがたいもので、

あるインドの場所を探していたら、しばじーに出くわした。



あんまり多くを語らない彼を冗舌にさせるのは私の得意とするところだ。

インドの道なら彼に聞けばいい。

気の短い私にはしばじーの気の長さが丁度いい。




私の記憶が確かなら、

しばじーとは前世かなんかでも遊んでもらった。

おんぶをしてくれないと泣いて駄々をこねたかもしれない。

すっかりじいさんのしばじーは、ヨタヨタしながらも幼い私の我侭をきいてくれていた。




この記事は本人が見てるか、見てないかは不明。

もし見ていていたとしても、彼は素通りする。



しばじーのおかげで、インドを始め、色んなことを知るチャンスがあった。

ありがたい。



いつもふざけてばかりですいません。

あんまりふざけると、今度はみさばーに叱られちまう・・・



大船ってのは、気持ちがいいもんだぁ・・・



【第8話】 目上の人を敬う


前回 、国王が亡くなった後のお話です。


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兄、ラーマ王子の追放、さらには国王の訃報を聞き、

都に戻ってきた二人の王子、バーラタ(二番目の王子)とサトルウグナ(そのまた下の双子の王子の一人)。



ラーマを追放に導いたのは自分の母親のせいだと分かっていたバーラタ。

「約束します!わたしは決して王位にのぼろうとなど思いません。

もし他に兄のラーマに代わり、王位の座を奪おうとする者があれば、誰であろうと呪われるがよい!」




バーラタ王子は母親の元へ行き、きちがい染みた侍女に怒鳴りつけた。

「わたしの剣に刺される前に、さっさとうせるがいい!」




まんまとその侍女に言いくるめられた母、カイケイー妃も息子の説得に耳を傾けた。


バカな二つの願い↓を取り消すこと、

「ラーマ王子をジャングルに追いやること。」と、「バーラタ王子(カイケイー妃の息子)を王にすること。」


そして国王の葬儀が終わり次第、ラーマ兄さんたちを探しに行くこと。




国王の亡骸は火葬され、金の壺に収められお経を唱えながら清い河へ投げ込まれた。



ゆけ 御霊よ

けがれなき神秘の道のべをゆき

神々にあいたまえ

さきにゆきし汝の父にもあいたまえ




バーラタ王子は国民に告げた。

「この国も王位も兄、ラーマのものです!わたしは国民諸君同様に、ラーマ王子を敬っております。

明朝、ラーマ王子一行を探しに参ります!」



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昔から変わらない葬儀の仕方なのだろう。


ガンガーは天に繋がっていると聞いたことがある。

私は日本人として生まれたけれど、

いつか人生を全うしたときは、パティジと同じように天へ昇らせて頂きたいと心に決めています。



それにしても、ラーマの弟たちもラーマ同様に清い心を持っている。

何より、目上の人間をしっかり敬う気持ち。

当たり前のようだけど、考えさせられることだ。


インドの親戚たちを見てても、本当にそういうことに関してはすごくキッチリしている。

どんな人であろうと、目上の者を敬う。

これはインド文化のいい面。

意識していたいところだ。