吟遊詩人 | 大したことも起きない日常 ver2

大したことも起きない日常 ver2

門前仲町の音楽家・塙一郎のまあまあ満足な日々の記録

現在、上々颱風(シャンシャン・タイフーン)のリーダー・紅龍(こうりゅう)さんのソロアルバム2作目を制作中で、僕はミックスエンジニアとして参加しております。

レコーディングスタジオでベーシックを録った後、炎のバイオリニスト・向島ゆり子さんの素晴らしいプレイや、ビューティフルボイスの谷本賢一郎くんのうっとりするコーラスハーモニーなどを次々とダビング。

僕も敬愛するピアニスト・永田雅代さんの、いつもながらの「歌の世界観を第一に捕らえた」とても的確で音楽的なプロデュースのもと、着々と作業は進行して佳境に入ってまいりました(僕も少し演奏やらバックコーラスやら、やっております)。

白熱の作業記録写真を殆ど撮り忘れてしまい、おつかれ会での酔っぱらってる様子ばっかり残っていますが、まあそれも美しい想い出の記録という事で。(^^♪

 

 

 

 

 

 

ところで、今までにも時々ブログに書いて来ましたが、紅龍さん率いる上々颱風とは僕は浅からぬ縁がありまして。
ひょんなキッカケから、2000年のアルバム「上々颱風8」を皮切りに「A Go Go!」「あったりまえだ。」「土民の歌」「風の祭り」「サウンドシアター『阿国』」と、シングル「青空」「歌いながら夜を往け!」のレコーディングエンジニアを担当致しました。
他にも、現在は「星ノ飛ブ夜」で活躍中の西川郷子さんが2007年に出したソロアルバム「郷音~hibiki~」をはじめとする各メンバーのソロプロジェクトにも多数、録音技師として関わる機会を頂きました。
上々颱風のメンツは全員アイディアの塊で、レコーディング現場では次々と発生する音楽のマジックを目撃。
スタジオにやって来る多彩なゲスト陣もみんな「ひとクセ・ふたクセ」ありまくりの達人ばかりで、時には見た事もないような楽器が登場したり、意表をつくアプローチに「おお~、そんなんアリなのか?!」と驚かされたり、たくさんの得難い経験をさせてもらいました。

そして2010年、リーダーの紅龍さんが満を持して発表した初のソロアルバム「バルド」。

このレコーディングの時に初めて僕は紅龍さんの「バンドのフィルターを通さない場合の」世界観にがっつりと向き合うことになりました。



↓ 曲の最初の部分だけですがチラっと試聴できます。
https://music.tower.jp/album/detail/230066569
僕は特に6曲目の「大虐殺のバラード」にはガツンとやられましたね。
 



まさに「吟遊詩人」という言い方がピッタリくる、歌の中身と歌っている本人の存在との距離が極めて近くてリアリティが満点、そんな紅龍さんの歌声です。
あれからもう14年。

満を持しての紅龍さんの2ndソロアルバム、今回も聴き応えのある作品に仕上がりそうです。
ラストスパートのミックスダウン作業、頑張ります。


ちなみにご存じの方には今さら説明の必要もないかもしれませんが、紅龍さんがリーダーの上々颱風は1990年デビューの、オリエンタルな楽曲と女性ツインボーカルが大きな特徴のバンドです。

JAL沖縄旅行キャンペーンのCMソング「愛より青い海」や、スタジオジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の主題歌「いつでも誰かが」などのヒット曲で有名です。

無国籍テイストな衣装なども目を引く実にインパクトがあるチームですが、90年代初頭あたりに沢山登場したバラエティ豊かな色んなバンドたちの中にあっても「日本発・アジア経由・世界往き」という感じの紅龍さんのコンセプトは、あの時代の中で相当に「芯を食った」物だったと僕は思います。
そしてそれを実際にサウンドとして具現化しているメンバー全員の力量と噛み合わせの妙と、ニギニギしくも時には荘厳に祝祭感たっぷりのライブパフォーマンスで老若男女を楽しませる。

上々颱風を見ると僕は、バンドって良いなあと何度でも感じてしまうのです・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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ハレノヒ楽団ワンマンライブ【ハレ舞台 Vol.5】

2024年6月21日(金)

会場:六本木クラップス

https://c-laps.jp/

時間:18:00 Open/19:00 Start

料金:予約4500円/当日4900円(税込み・+1ドリンク)

予約順全席指定
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僕がリーダーを務める「ハレノヒ楽団」、前々回ワンマンの時のダイジェスト前半です。
このチームの雰囲気が伝わるといいなあ、と思います。

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トシちゃん2023・拡散祭り、僕もイッチョ噛みさせてもらってステージからの撮影で勝負してみたシリーズです。素人なりにですが渾身の編集をしています、ぜひご覧くださいませ!