ママさんの語りと寺地はるな『川のほとりに立つ者は』 | いろんなものの鎮め方

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物忘れがひどくなったので、メモ代わりに・・

木曜日

愛でる朝野良でスタート

金魚が大きくなってきて

姿を見かけないハチワレ😼は

夜おいでになっているのか

バッタとチュース・チュースと鳴く鳥

東側ではリンドウのつぼみもいい感じ

半月前に切り詰めたボンザマーガレットが

チラチラ咲いてる

朝ごはんの後は

朝ヨガをして

午前中は秘密基地で客鳥と遊んだり

刺繍をしたり・・

今日は相方が

夕方までお出かけなので

お昼ご飯はママさんと2人

近頃

お部屋のドアを全開にしてはるので

視覚・聴覚・嗅覚が持っていかれる・・

ちょっと存在感がキツイ

午前中の成果はこんなもん

お昼ご飯を食べながら

その後

ママさんのひとり語りにお付き合い

・・・

午後からブラブラ散歩の予定が狂っちゃった

【※以下 備忘録でメモっておくことに】


両親が早くに亡くなり

育ての親や田舎から出たかった青春時代のこと

結婚相手とは

(背が高く安定企業にお勤めだという理由で)4回しか会わず結婚を決め

文通では手紙を添削されたこと


7歳違いの主人(ママさんはこう呼ぶ)は

几帳面で

甘い新婚生活もなく

食事中に子どもの手を物差しで叩いたり

しつけも厳しく怖かったらしい・・


結婚前

(男の人は外で働いてきてるんだから、お金が足りないーなんて言ってはいけないよ)と姑に言われて

お金が足りない時

姑にお金を借りに行ったこともあり

お金のやりくりを(夫に相談することもなく)ひとりで苦労したようだ

1円でも安く!・・お金は使わない!

吝嗇家とも思える性格(ゴメンナサイ)の訳は

生き抜くために

その頃から身に染み付いたものだったんだ・・

外で働くことは許してもらえず

内職で洋裁をしていたこと

夜は体を壊すからと夜なべは禁止

期限付きの仕立ては昼ミシンを掛け夜は深夜に手縫い部分を仕上げる・・

夫さんの友人の奥さんの誘いならおでかけも許してもらえ

頼まれて喫茶店に週一日だけ代替えで勤めたことがある思い出

メニューはコーヒーと紅茶と(できたものが届けられてた)サンドイッチ

それと

なんと当時発売が始まったばかりのカップヌードルだったそうだ

"一年くらいしたかなぁ  ♪楽しかったわぁ"

そうか!

ママさんが近頃

底値を知っている100円を切るカップ麺しか食べなかったのに

私の留守中

買い置きのカップヌードルのカレー味を食べたと聞いて⁇

それ以降 カップヌードルをご所望する謎が解けた!!

"だから カップヌードルが懐かしいのよ・・"


社宅での近所づきあいの苦労話し

銭湯ぎらいなのはその社宅の共同浴場で

色白美白なママさんは(結婚前モデルもしてたこともある美人)他人に注目されて嫌な思い出となっている・・からで

おそらくこの話しも実の娘や息子には話したことがないのだろう


親に育てられたことのないママさんにとって

子育ても母親というより

夫に怯え孤独のなかでの手探りだったようで

子どもには

"お母さんは頭が悪いから(悪くはないが中卒を恥じていたらしく)勉強は教えられんからわかるまで学校の先生に聞いてきなさい"と言い聞かせ

何かすると問答無用で

"お父さんに言うよ"

と言って・・

"ほったらかしで勝手に育った"らしい

(コレは我が夫さんにも聞いたことはある)

(加えて我が夫いわく親父は"うちの親戚でそんなことをした奴はおらん!"と理由の説明はなかったらしい)


問わず語りの話しは続く・・

盆正月に帰省した際の私の子育ての様子は

驚くことばかりだったと 

(延々と・・ここは我がことなので)

娘も同様の専業主婦で自分とよく似た子育てをしてたし・・

自分にはできないことばかりだったと(イヤイヤ・・特別なことはしていない)

"娘の子たちも一緒に孫全員を連れて遊ぶ◯◯ちゃんがすごいと思ってた"

"娘の子たちも◯◯ちゃんのことが優しくて大好きだと言ってたから、じゃあ◯◯ちゃんちの子になるか?"って聞くと・・う〜んっと考えて、それはちょっと・・とか言ってたけど"とのこと

(コレも何度となくきくが、最後の脅しのように追い詰めるセリフ いただけないナァと思う)

ーこの間2時間

(耳がよく聞こえないママさんはこちらの表情と反応だけが頼り)

話し詰めにはなさはった


とりあえず備忘録で書きとめながら

少し前に読んだ

寺地はるな『川のほとりに立つ者は』

思い出した

本人の努力や無気力

能力や特性

それ以上に たまたま生まれた状況下の違いで

その者の生き方が変わることが

うまく描かれている

そして誰もが懸命に今を生きてる

同情も立場の優位性からくるもので

その優位性は必然と思わない方がいい

吾輩も人も他の生き物も

おんなじということかニャア

そうだと気づかせてくれたこと

ママさんにも

寺地はるなさんにも

感謝しかないなぁ


少し休んで ブラブラ散歩

自分へのご褒美に食べたアイスと

これまたご褒美に買った風知草

客鳥にオモチャと可愛い餌入れのお土産を持って帰宅


晩御飯の用意をしていると

下に降りてきたママさんが

"今日は◯◯ちゃんといっぱい話ができて

良かったわ スッキリした"と晴れやかな笑顔

晩御飯は相方の体力回復を払って焼き肉

先ずは

ママさんの好きな鶏の皮をしっかり焼いてあげ

今夜は

なんだか夫さんとママさんの幸せそうな様子に

ホッとする寮母だったわ


良かったニャ