もし鴨(長明)さんのそばに猫がいたら・・ | いろんなものの鎮め方

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物忘れがひどくなったので、メモ代わりに・・

金曜日

カタカタして

『方丈記』を読む



初めの一節を読み終わると

なんだか

気が滅入ってしまった


曇ったところで

お買い物に出かける

公園の遊歩道の際にある水栓のそばにできた

小さな水溜まりで

雀が水浴び


わかるわあー🥵


邪魔しないように

通り過ぎてお店に

リサイクルボックスに廃品を入れて

店内に入ると

♪六甲おろし♪がかかっている


う〜ん やられたぁ


ついつい気分が高揚し

買い物が弾む

帰りに公園を抜けて

木陰で休憩


この夏の避暑スポットは

やはりここだね

赤い睡蓮


鴨やサギたちも

帰ってきてる


お昼ご飯はサンドイッチ



仕事のスイッチは切って

『方丈記』に戻る

鴨(長明)さん

台風・火事・地震と災害の下

脆くも消え去る日常をまたまた儚む


確かに現世はそんなものかもしれない・・


集まって住むなんて・・

人里離れた方丈庵を少しだけ誇る鴨(長明)さん

「伴ふべき人もなく、たのむべき奴もなし。」とあり

「魚は水にあかず。魚にあらざればその心を知らず。鳥は林を願ふ。鳥にあらざれば其の心を知らず。」

簡潔な表現は

自然の草木生き物のそれによりなされ

リズムを刻み

随所にでてくるぼやきに似た吐息は

白秋の今の私にはわからなくもない


寂しさの漂うエッセイだわ

しみじみ読み

本を伏せて

耽ってしまう


なんだか・・


現世に戻ろうと

昨日知人宅で見た絹織物を思い出す


彼女の絹糸は一本が

115匹のお蚕さんのはきだした糸で

できている・・そうな

そんな

絹糸のしたたかさならばと

(手元にある残糸で)


空飛び猫たちを飛ばして見た


エアコンの風に

フワフワ絹糸は軽くしなやか

・・そして強い


方丈記にある

藤の衣(藤の皮を繊維にした着物)をまとった鴨(長明)さんは

絹糸にまみれることはなかったのだろうか


せめても

わてのようなものでも

そばにいたら

違うてたかもニャア


ほんとに・・


ふと刺繍がしたくなって

とりあえず

リサラーソンの写刺繍


気を鎮める・・


携帯ニュースを見て

阪神大山選手の記事に目が止まる

「何よりいい結果でも悪い結果でも普段通りに接してくれる妻と猫2匹に助けられて、打てなくてもエラーしても引きずらずに済むようになりました。」とあり

またまた猫に救われた人を発見ー


仕事に集中


晩御飯は和食



食べること

動くこと

やすらぐこと

『方丈記』を読んでいて

(恨みがましいところも多々あるが)

我が意を得たりのひとつは


裕福とはいえず孤独で なにもない(という)

鴨(長明)さんが

今置かれた我が身を顧み

「手の奴、足の乗物、よくわが心にかなへり」と

我がことを我が力でしていたという点だ


生き物の当たり前を

自分の当たり前にしたい


そして

それ(したいこと)ができる今に

感謝しかないな


感謝しろニャア

うん・・

そばにいてくれることもね