街角ファンタジア
村山早紀 実業之日本社 2024年10月
失恋したての青年、亡き祖父を想う少女、行き詰まったイヤミス作家、不器用な本好きの少年、未来が不安な女性ライター……
昭和から令和まで時代を越え、街の片隅で暮らす人々のそれぞれの心の傷が、優しい魔法で癒やされていく。
「星降る街で」
「時を駆けるチイコ」
亡き祖父の妹が、兄の夢を叶えようと自分の体のことを顧みず必死に行動していたところがよかつた。
「閏年の橋」
編集者の作家に対する想いが熱い。
〈ただ、ほっこり優しいだけのお話じゃなく、遠い空の星明かりを見上げるような気持ちに為れる、夜の闇の中にありながら、人の善姓を信頼し、それに憧れるような美しい物語を書ける方だと信じている〉
「その夏の風と光」
戦時下の話。
病気がうつるからと、洞窟に閉じ込められた毎日はつらかっただろう。
でも、幽霊となり本の話ができてよかった。
「一番星の双子」
小学生時代、仲良しのふたり。
離れ離れになっていたが、大人になって、お互い大好きだと再認識する。
〈わたし、この世界にいて良いんだな〉
気持ちが折れていたとき、勇気をもらえる。
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