中にいる、おまえの中にいる
歌野晶午 2025年7月
〈一気読み大賞〉第1位の前作『間宵の母』の続編。
前作で孫娘の思考を含め身体を乗っ取った間宵己代子が、今度は寄生先を、自分に復讐しようとしていた十八歳の青年・栢原蒼空に乗り換え「生きることこそわが宿業」と、なおも生き続けようとする。
著者最恐のホラー・ミステリー。書き下ろし作品。
「間宵の母 」の続編
内容忘れていて、どうしようかと思ったけど、最初に人物紹介があり、思い出してきた。
〈ボールペンで……〉で終わってたんだっけ。
孫娘の思考を含め身体を乗っ取った間宵己代子が、孫娘が亡くなったことにより、今度は自分に復讐しようとしていた十八歳の青年・栢原蒼空の身体に移る。
ところが、蒼空の思考を操ることが出来ないまま、蒼空に入りこんでいる状態。
蒼空が話さないと巳代子とコンタクトが取れず、ぶつぶつ言っている蒼空はまわりからは怪しい人と思われている。
長年生きてきて、知識も豊富だが、古い考えの巳代子と、18歳と元気だが、世間のことはあまり知らず、金欠の蒼空。
このふたりの共同生活(?)
敵対関係だったふたりなのに、協力して、お金を稼いだり、ある者から追いかけられるのを逃げたりと協力しあっている。
ふたりの会話が コメディのようでおもしろかった。
巳代子を追い出すため、新しい寄生先をさがし、試してみるが……
ラストのオチ、そうきたか。
お気に入り度⭐⭐⭐⭐









