オーストラリアでの看護師登録に必要
だった英語のテストにはいくつか選択肢
があったけど私はOET(Occupational
English Test)を選びました。
もし必要スコアを確保できずにパスでき
なくても医療英語を学べるし勉強になる
と思って。
特にOETのListeningではとにかく聞き取
った言葉を素早く書き留めることが求め
られるから略語を使うことを教わった。
例えば
nausea&vomit(嘔気嘔吐)→「N+V」
short of breath(呼吸苦)→「SOB」
そして日本でも使う一般的病名だと
Hypertension(高血圧)→「HTN」
diabetes(糖尿病)→「DM」
とかあるけどOETの時は病名よりも
どちらかというと患者さんとドクターなど
医療職との問診という場面が多かったから
病名よりも患者さんが何を訴えてという
方が多かったような?
(専門医や他の講義みたいなのを聞いて
書き取るタイプはほとんど聞き取れず
苦手だったから記憶に残ってない)
そして英語テストを無事必要スコア確保
して次なる登録へのステップとして
ブリッジングコースに入りましたが
あの時の衝撃を覚えています。
そうまた略語の嵐
あれを当てるクイズをグループワークで
やったんだけどクラスの大半を占めた
インド人やフィリピン人たちがほぼ全て
答えて、少数派の私とかイランから来た
仲良かったクラスメイトとかもう呆然
インド、フィリピンの彼らは看護自体を
英語で学んだからとか、あとはオースト
ラリア来てからもAIN(看護助手)として
病院や施設で働いてるからとか理由を
言ってたけど、いやぁ衝撃でしたね
だって全っ然分からないんだもん
本当にそんなに略語って使うの
という素朴な疑問を持ってクラスでの授業
を終えて病院実習行ったら確かに略語は
多かった。
でも私が行ったvascular(血管外科)病棟
は検査や治療の略語はあるものの専門病棟
だからそれも数は限られてるし基礎疾患の
略語はその都度聞いてたかな?
なのでそこまで苦労せず。
他にもっと苦労したことあるから記憶には
あまりない。
日本ではあまり略語使ってはいけない
ルールって今もありますかね
略語ってその施設、病院によって違ったり
するから看護記録で良しとされなかったん
ですよね、あの時は。
それがアナタ
ここバンバン使いまくるんですのよ
おそらく英語圏はみんな同じように使う
んでしょうね。
他の言語はどうなんだろうか?
病棟勤務なので勤務交代時の申し送り
シートもそうだしカルテも略語の嵐
そしてあの時OETやブリッジングコース
で習った略語を使う技術は電話申し送り
を受ける時にこそ発揮される
申し送りを受けた後のメモはこんな
〇〇 △△ 78yo F
#NOF post fall in NH
NBM from 2400
IDC, IVT ,RIB
t/f to CBH tmr mane
#:骨折(fracture)
NOF:大腿骨頸部(neck of femur)
NH:老人ホーム(nursing home)
NBM:禁飲食(nil by mouth)
IDC:尿道カテーテル(indwelling catheter)
IVT:持続点滴(intravenous transfusion)
RIB:ベッド上安静(rest in bed)
t/f:転院(transfer)
mane:朝
ちなみにCBHはうちの基幹病院の略
78歳女性
老人ホームで転倒後の大腿骨頸部骨折
夜中から禁飲食で点滴流してベッド上安静
翌朝基幹病院へ搬送予定
ってことです。
電話申し送りってみんな早いからそれを
パパーっと書きとらないといけないし
やはり略語は必須
OETもブリッジングコースも本当に役立つ
ことしかやらないってことが日々実感され
るからあの時の自分にこれを伝えてあげた
いなって思います