久しぶりの投稿になってしまいましたが、漢方外来の中尾です。
毎週木曜日午後のみの外来ですが、現在も毎週1~3人の初診の方がコンスタントに来て頂いています。
2022年末から始まり、1年半の時点では初診130名、卒院20名ほどでしたが、
2年半経過した現在では初診は延べ210人ほど、43名の方が卒院されるようになりました。
卒院された方では、
妊娠までは平均5.4カ月で、
下図のように3か月以内の妊娠が4割、
6か月以内に7割の方が妊娠されています。
当科を受診される方の8割が血のめぐりが悪い所見があるという話を過去にしましたが、
このようにうまく漢方を使えばお腹や舌に変化が現れ、早期に妊娠していく症例を多く経験します。
(過去のブログ「漢方外来より④ もご参照下さい)
もちろん卒院という結果にまでには、
受精卵の問題、子宮や卵管の手術の影響、内服治療の変更や鍼灸の導入など沢山の要素がからむため、
あくまで漢方外来にこられた方の結果としてご理解下さい。
また、漢方外来全体の受診者の年齢層は下図のようになっており、
平均年齢は37歳(25-53歳)となっていました。
体外受精や顕微授精の方が8割ほどを占める印象はこれまでと同様です。
ご年齢が高くなるほど「治療がなかなかうまくいかないので来ました」といってこられる方が多くなります。
ただ、やはりお体をみると、
とてもお腹が硬かったり、
頭痛や不眠、ストレスをかかえていたりで、
「もっと早くきてほしかった…
」と思うことはよくありました。
自分自身の妊活経験や外来での経験から
「妊活を始める際には早くから漢方を使ってほしい」
といつも思っています。
今後も妊活×漢方という組み合わせを広めていきながら、
出産へのお手伝いをさせて頂きたいと思います。
こちらの記事もご参照ください。
漢方外来より③ 「生理だから仕方ない?~漢方における血に関してのお話~」
漢方外来より② 「漢方外来で睡眠、食事など、子宮や卵巣以外のことにも注目するのはなぜか」
漢方外来より① 「妊活に漢方って意味あるの?」
漢方専門医による漢方外来(保険診療)を新しく開設しました。
文責:[医師部門] 中尾真一郎 [理事長] 塩谷 雅英
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