こんにちは、漢方外来の中尾真⼀郎です。

外来を始めて1年が経過し、これまで100人以上の患者様に来て頂きました。

口コミで来られた方もいて、うれしく思っております。

一方で、「妊活に漢方って意味があるの?」って思っておられる方は沢山おられると思います。
少しでも漢方を身近に感じて頂けるよう、私が感じていることを何回かにわけて発信をさせて頂きたいと思います。

漢方では患者さんにあった処方であれば1-2カ月で体調に変化は出てきます
実際、外来でも以下のように妊娠、卒院されています。

32歳女性 月経量が少ない、冷えのぼせ→温経湯にて症状が改善し、4ヶ月後に妊娠、卒院


36歳女性 悪夢、胃の痛み→加味逍遙散にて症状は改善し、5か月後に妊娠、卒院
 

40歳女性 耳鳴、多汗など→当帰芍薬散+牛車腎気丸→最終は当帰芍薬散を3ヶ月内服後に妊娠、卒院

一方で、「内科で1年間当帰芍薬散をもらっても体調が変わらないし妊娠しない」という話はよくあります。
  
つまり、体にあった漢方を妊活中に取り入れれば体調が変化し、妊活のサポートになるのではないかと私は考えています。

 

その際には「いかに治療の早い段階から体に合った薬を選べるか」が重要です。

では、「どうやってお体の不調があるかを探して、体にあった薬をみつけていくのか?」となります。

簡単にいうと以下の2点です。

①お話を聞く
問診表も参考に不調を探します。
生理痛や生理の時に体がとてもだるくてツラい、など月経関連のこと以外にも睡眠、食事、お気持ちの面など全般にお聞きしています。


②お体をみる、触る:舌、脈をみる、手足やお腹を触るなど

 

そのうえで、体の変調のある部分を全体に探して、それに合った漢方薬を考えます。
個々の体はパズルのピースのように皆違いますので、そのピースにあった薬を探すわけです。

 


産婦人科での治療との併用は基本的に問題はありません。


「1回行ってみようかな」と興味を持たれた方は、是非気軽に受診してみて下さい。
保険診療のみで行いますのでご安心下さい。

次回は、「漢方外来で睡眠、食事など、子宮や卵巣以外のことにも注目するのはなぜか」をお話したいと思います。

 


こちらの記事もご参照ください。
漢方専門医による漢方外来(保険診療)を新しく開設しました。

 

文責:[医師部門] 中尾真一郎  [理事長] 塩谷 雅英

 

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