前回、当院におけるrescue ICSI(レスキューICSI)の実際 その① レスキューICSIって何?

というお話をしましたが、

今回は実際の流れについてお話しさせていただきます。

 

まず、レスキューICSIは


①    ご主人様の原精液所見がIVF治療適応である
②    採卵当日の回収卵子数が4個以上である 

 

患者様が対象です。

ICSIやsplit(IVFとICSI両方)を行う患者様はレスキューICSIの対象にはなりません。


対象の方は、採卵当日の正午頃媒精を行います

 

その後18時の時点で受精の兆候がある卵子(前回の記事を参照下さい)が、成熟卵子の中で30%未満であれば受精障害が疑われるため、ICSIを行います

 

未熟卵子にはICSIを行っても受精は起こらないため対象数に入りません。
 

下にレスキューICSI対象の方の実際のタイムスケジュールをお示しします。

 

 

 

 

 

ご参考にしていただければと思います。
 

次回はレスキューICSIのメリット、デメリットについてお話します。

 

 

以前の記事もご参照ください

当院におけるrescue ICSI(レスキューICSI)の実際 その①レスキューICSI

レスキューICSIは有効?

ハナブロテーマ 「培養室より」

 

(文責:[胚培養士] 江口 素子 [理事長] 塩谷 雅英)

 

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