現在、TRX850のスイングアームにFZ400の5Jのホイールを装着しています。
リアのキャリパーは、FZR400RやXJR400やFZ400と共通の対向2ポッドの物がついています。
これをなんとかブレンボ化しようと考え始めたのです。
それが事の始まりでしたが、この時点でこの後大事になることは想像出来ませんでした・・・。
リアのディスクローターの径が245mmの物を使っています。
TRX用の市販のサポートなんてあるのかなぁなんて、軽くサーチしてみるも、
全く見当たりませんし、カスタム車の画像を見ても、リアのキャリパーは皆手を付けていない・・・。
てことで、リアのアクスル径が同一でブレンボカニが標準で装着されている車種のリアサポートを入手。
これをベースにオフセットを変えて・・・なんてところで中断してたんですね。
それから数年経過・・・
しばらくして、スイングアームのネタが手に入ってしまった・・・。
YZF1000Rサンダーエースのスイングアーム♪
これが、スタビ無しでは最高ではないかと。
デルタも良いのですが、程度の良い物が品薄で高価・・・。
このサンダーエースのでさえ、品薄でようやく手に入ったのです。
別の案で、FZS1000の似た物があるのですが、各所に違いがありまして、
加工が増える感じです。
なので、なるべく加工の少ないサンダーエースのが第一候補でした。
それに合わせて、リアホイールも別にYZF750SP用を用意しました。
手持ちのFZ400とはアクスルシャフト径違いますので、流用はしにくいですね😅
更に、前々からやりたかったピボット部のスラストベアリング装着の件。
ベアリングを装着する以上、面の精度が必要となります。
ここでマシニングと共に入手することの出来た「彫刻機」の出番です。
簡単に言うと、XYZが精密に調整可能なベッド、テーブルがあり、スピンドルを手動にて操作する
感じで、ささっと少しだけ加工する時などに、いちいちデータ作ってプログラム組んで・・・なんてことをしないでいい
簡易なフライス盤風の機械です。
マシニングにて、ピボット部を咥えられる形状の治具をジュラコンで削り出しておき、
それを垂直にテーブルに固定します。
それに、スイングアームをクランプし、ピボット部が垂直なるようセットし、あとはスピンドルを手で操作し
端面を少しずつ切削していきます。
フレームのピボット部の内寸に合わせて、ベアリングやカバーの厚みを差っ引いて加減した
寸法になるまで削っていくだけ。
スイングアームをマシニングに垂直にセットするのも大変だし、万が一のプログラムのミスで
一つしかないスイングアームを破損・・・なんてことも怖いので、やはり、こういう機械もあると便利なものですね。
これで無事にスイングアームの加工も終わり、車体にボルトオン状態となりました。
このスイングアームの変更と同時にカニのキャリパーサポートの件がすべて振り出しに戻ったという・・・😅
アクスル28ミリ仕様のカニ用サポートが無いなら、やっぱ作るしかないのかね…🤔
て事で、Fusion360で描いてま〜す♫😊