こんばんは。
これは本格的にドッグスポーツをされている方はよりお詳しいと思うので私が記事にするのもどうか…なんですけど、近場で耳にした実例を添えつつご紹介したいと思います。
我が家の近隣エリアで全部で3匹(1家族1匹×3)の牧羊犬がいるのですが、怪我というより…正確には故障が生じてしまっている。
Aの犬:幼犬時に後ろの片脚を複雑骨折し、走る事は出来るも今なおフォームに影響は残している。
Bの犬:前脚の関節痛を抱えている。(A・Cに比べ肥満気味)
Cの犬:後肢に関節痛、歩行に支障をきたす症状。
私が端から見る限り、犬達は相応の運動習慣もあり、身体のコンディションも決して悪くないし、しかもBやCの子はまだ若いのに…どうして起きたのか?
故障を生じた可能性として浮かぶ要因…今回4つ思いついたものを挙げますが、是非、ドッグスポーツをされている方のご意見も伺いたいトコロです
①:普段、運動をさせている場所の地面が硬いコンディション (公園のグラウンド)
②:運動時以外も、硬い地面を歩く習慣しかない (常にアスファルト)
③:ストップ&ゴー…停止・加速・旋回を繰り返す激しめな動き (牧羊犬に多い)
④:ストレッチをはじめとしたボディケアをされる習慣があるかどうか?
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①:地面が硬いと故障に繋がる?
一般的に公園のグラウンドの
細かい砂利の下にある地面は…とても硬い
私達人間でもある程度の高さから飛び降りた際、着地点がコンクリートと土で比較したらイメージし易いと思うのですが、やはり両脚部に感じる衝撃には大きな差がある。
いつも運動をさせる環境が同じ場所…例えば公園のグラウンドの地面は硬過きだと私は常々思っていて、それを毎日毎日繰り返していれば、当然、故障が起きる確率も増すでしょう。
例えば競馬でもそうですが、脚元に不安のある馬は、しばらくはクッションの硬い芝のレースを避けて、負担の少ない砂のレースを敢えて使ったりするんですよ。
②:屋外全般において硬い地面を歩く習慣しかない
首都圏において、森林公園の様な限られた場所を除き、ほとんどアスファルトで舗装されていますよね。
車や自転車で走行すれば明らかですが、アスファルトはタイヤに生じる摩擦抵抗は最小限になります。
これが凸凹道とか土ではタイヤに生じる摩擦抵抗が大きいので、走行に対するエネルギー伝達効率はかなり落ちます。要は燃費が悪くなる。
私達人間も犬も歩行や走行の際に同じ事が当て嵌まります。
楽なチカラで前に進めるが故に身体の深部を使って深く踏み込まずに済んでしまう…これが犬の体幹を強く保つには良くない事らしいです。
オムニアの鈴木先生のブログでリハビリの様子を拝見しているとよく分かりますが、小型犬も老化によって後肢そのものが衰えているのではなく、身体を深部から使う習慣が乏しいから、腰回りや股関節周りの筋肉が固まって(落ちて)しまって後肢が動きにくくなるケースがとても多い様です。
ちょっと草丈が長いですが…
こうした土や草の上はクッション性がある。
最も良いのはこうした砂浜。
身体の深い部分を使って踏み込み、身体を伸縮する。
そうやって歩くだけでも、相当な効果があるそうです。
後述する④のボディケアをはじめ、地面の硬さ(散歩の環境)を見直してあげる事で改善する期待はかなり上がると思います。
でも、首都圏で自然環境・周辺環境を考えると…それを習慣付けるのは大変ですが。
③ストップ&ゴー…停止・加速・旋回の激しい動き
これは牧羊犬に限った話ではないかもしれませんが、仕事熱心で真面目な性質ゆえに限界を超えたオーバーワークになりがちではないかと思う。
硬い地面で、ケアもあまりせずに毎日激しい動きをする…運動中でかなり興奮した心理状態に至っている犬に「今日は無理しない様にしとこう」といった自己判断によってセーブする事は出来ません。
運動不足になると健康面や精神の安定に問題として生じる原因になりますけど、充分な運動をさせていても環境やケアをしていないと大きな故障の危険性が出てしまいます。
①②が該当する中でのオーバーワーク…故障率が高まるのも想像に難くありません。
④:ストレッチをはじめボディケアの有無
腰-太もも-関節-足先
踏み込みが浅いと、腰・太もも
を使わず、筋肉が固まってしまう。
逆側にも曲げて可動域を大きく取る。
縮めるだけでなく、大きく伸ばせる様にする。
リラックスをして脱力しなくてはなりません。
これも普段の信頼関係がモノを言います。
オムニアの鈴木先生のブログや動画を見ていると、足先→関節→太もも→腰回りと繋がっていて、連動しているのがよく分かるし、私もハナには毎朝起床直後にマッサージとストレッチをしています。
前肢でしたら脇から肩周り、後肢でしたら腰周りと後肢の運びを前後に伸ばしていますし、どちらかというと後肢の方に時間をかけています。
5kg未満の小型犬であっても、毎日走行を伴う運動は不可欠と個人的には思いますけど、活動犬種…特に、牧羊犬の激しい動きや真面目な遂行性という特徴を考えると、ただ単に満足するまで運動させときゃいいという安易な感覚では危険という事ですね。
普通にただ犬を飼う以上のより踏み込んだ知識、それを実践していく意識掛けがないと、その犬の一生に影響するような大きな故障を負わせる事に繋がりかねません。
全ての犬において故障の知らせは耳にしたくはありませんからね…私の思い込みや誤った内容もあるかもしれませんが、今回記事にした次第です。
ではこのへんで