【頻繁に吠え続ける犬とその飼い主の様子】 | JRTハナのあらえっさ日記~犬と子供と時々株式投資~

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ジャックラッセルテリア愛犬ハナの日常を綴ります。
2018年3月、CMで女優犬デビューしました(^○^)
2018年に生まれた娘と微妙なライバル関係です。

おはようございます。

 

度々ハナと訪れる大宮公園。

 

ここは我が家から自転車で15分圏内にある、近辺で犬を芝生で運動させるのは「ここしかない」という公園である。

 

そうした環境なので、活動犬種を連れている方をよく見かける。

 

観察していると何となく分かるのだが、ある程度固定化したグループが3~4つ存在していて、犬を運動させたりする場所も自然とグループ毎でエリア分けされている。

 

この公園はノーリードには出来ないので1グループの集まりは最大5匹程度、グループ分けは犬のサイズによるところが大きいものの、飼い主同士の人間関係(子供が同じ学区内等)や年代もあるし、犬の年齢に伴うライフステージの兼ね合いというのもあります。

 

例えば、こんな感じです。

 

A:小型犬グループ

・各自で犬にオヤツを与え合い、飼い主同士で愛でながら一緒にのんびりと散歩をする。(周回型)

 

B:小~中型犬グループ

・基本的に犬同士である程度自由にさせつつも、飼い主は適度に見守る感じでいる。(滞在型)

 

C:牧羊犬(特定犬種)グループ

ある程度自由という点はBと同じ。特定犬種のみ。(滞在型)

 

D:どのグループにも属さない

 

 

前置きが長くなりましたが、今回の主題。

 

頻繁に吠える行動をする犬

 

その犬の飼い主の対応

 

これを考えてみたいと思います。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

■何の目的で、何に対して吠えているか?

犬が吠えるというのは、ほぼほぼ”何らかの目的の為”であります。

 

例えば…

 

・自分の群れ(飼い主または場にいる犬)に対して、注意や警戒を知らせる目的

 

→その犬が安全を確信さえすれば、自然と吠え止む。

 

 

・通りすがりの相手の犬に対して、何かしら意見を訴える目的

 

→相手の犬の意向が分かり納得すれば、自然と吠え止む。

 

 

・自分が何かしら不安や恐怖を感じている。

 

→それらが自分の中で解決すれば納得・安心し、自然と吠え止む。

 

 

こうしたものはどれも、安心・安全、解決・納得を自己意識の中で確保出来さえすれば比較的短時間で収まるもので、犬を飼っている/いないに関わらず、多くの方に認識して欲しいと願うものばかりです。

 

しかし、飼い主と愛犬の普段の関わりで、個人的に「社会的な振舞いという点でどう考えているか?」と疑問に思うのは、頻繁にまたは長い時間吠えるという事がご自身ではどうにも分からず、飼い主自身に対してを含め、それを優位にさせているケースです。

 

 

■頻繁に吠え続ける犬に共通する3要素

 

①:吠えて訴えるのは、人に意図を伝える上で有効な手段と犬は認識している。

 

普段から犬の意向をキャッチして対応する飼い主側の感覚に齟齬がある、愛犬へ望ましい/望ましくないを評価する実践を間違えている、規律・制限を設けていない(伝えられていない)、いずれか。

 

 

②:普段から愛犬の主導性が強いタイミングで(吠えている最中)、無意識に後押ししている。

 

 

③:①②の際、九分九厘、犬の興奮度合いが高まり過ぎている。

欲求と興奮、規律・制限、この両方が適切でないと吠えが優位に定着し易い。

 

 

例えば、AグループのあるトイプードルやCグループのあるシェルティがいて、①②③が合致していて、頻度の多い吠えは飼い主の普段の関わり方が原因としか思えませんでした。

 

ボールを持っただけで飼い主に向かって興奮気味に捲し立てて吠え続ける様子に…柔順さ、敬意といったものは見えません。

 

喜んでいる/やる気マンマン…というより、興奮と本能(欲)が支配している状態炎

 

その証拠に、飼い主が投げたボールに追いついた後に犬はどうするかと見ていると、咥えて齧りながらその場に留まったり、あさっての方向に駆け出したり、飼い主無視で通過したり…、要は自分の好きに振舞う訳です。

 

これですと、愛犬にとって”遊ばさせられている人”で、主導権は犬側にあります。

 

”遊ばせられている”だっていいじゃない!?…これは各々のご勝手ですが、いつも主導権を取らないでいるから「吠えて訴えられる対象」になってしまう。

 

それはまるで、犬が主人/犬飼い主はメイド…そんな関係性です。

 

 

 

■頻繁に吠え続ける犬に見られる飼い主の対応

 

・興奮の高い状態の愛犬に「落ち着け」と諭して伝える事をしない。(出来ない)

 

・吠え続けている状態が当たり前という感覚になっている。(諦め)

 

・吠え続けている状態の最中に、犬が示す欲求を叶えている。(根負け含め)

 

 

それから、ひとつ興味深いと思えたのは、一見するとフラットな心理状態で飼い主と歩けている犬も実は上記の様な要素が潜んでいる場合があります。

 

犬の観察というのは一面的でも不十分で、様々な条件を入れて多面的に観ないと実際のトコロは分からないというのを実感しています。

 

Cグループのあるシェルティがそうだったのですが、顔馴染みの飼い主や犬が現れた途端!ガッと興奮のボルテージが上がり、それまで平静だったのが一転して頻繁に吠え続ける犬へ変貌しました。

 

興奮のボルテージが一瞬で急上昇するタ犬は、そこに至るまでの事前シグナルの段階で対処しなければ、いざという時のコントロールは難しい…というか出来ません。

 

結果が分かっているのにわざわざ興奮が急上昇する手順を踏ませない、興奮が上がって放ったらかしにしない…エネルギッシュな牧羊犬種の場合、首都圏で暮らすにあたって飼い主に求められる事じゃないのかな?と正直思う。

 

「走る犬、元気な犬、興奮する元気な犬を見て自分が喜びたい」…どうも自分本位の欲の根強さが垣間見えて、私には共感しかねるのです。

 

 

 

ではこのへんでバイバイ