【リブログ】ペットオークションの裏側(転載記事) | JRTハナのあらえっさ日記~犬と子供と時々株式投資~

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ジャックラッセルテリア愛犬ハナの日常を綴ります。
2018年3月、CMで女優犬デビューしました(^○^)
2018年に生まれた娘と微妙なライバル関係です。

 

う~ん。

 

今回はどういう風に書こうか悩んだんですが、広島の保護施設の中谷さんが「殺させる国民が悪い」というなかなか刺さる印象に残るコメントなので、そこに倣ってみますか。

 

私はハナを迎える前の段階から、ペットショップや悪質なブリーディングの実情を今は閉鎖されてしまった「Dog Actually」という海外で暮らすライターさんが書かれていたコラムで事前に知っていました。

 

だから、ペットショップにどんなもんか見には行きましたが、そこで迎える気は毛頭なかった。

 

結局、同じ埼玉県のブリーダーさんから直接迎えたのだが、今思えば商業的な面が垣間見えるところはあった。※今なら…より良いブリーダーを判断できる自信はあります。

 

 

ペットオークションの代表は、立ち位置としては日和見的なのは仕方ないか…結局は、私達飼い主になる側の多くが犬全般の事情に関してあまりに無知すぎる事も大きな原因のひとつと思いました。

 

A:小さくて、華奢な子犬が可愛くて育てやすいと思っている。

 

B:変わった毛色が、可愛くて良いと思っている。

 

C:遺伝疾患もなく、健常で、犬種の適性サイズより大きく、骨太で重い子犬は…価値がない?

 

D:凛々しく、動じない子犬は面白くない?

 

これは「Dog Actually」のあるライターさんが書かれていたのだが、「アジア圏の人が持つ”カワイイ”と欧米圏の人の持つ”カワイイ”は中身が明確に異なる」というもので、私達日本人の多くは”カワイイ=幼くてキュートなもの”を指しており、しばしそれに熱狂的になってしまう。

 

この方向の嗜好性がどんどん加熱してしまうと、Aが特化してしまい易いのと、日本人の場合ひとつのものがワッと流行るとそれに集中してしまうという国民性が同時にあります。

 

このあまりに集中し過ぎてしまう面がこうしたペットに関しては、どうもマイナスでしかないと思います。

 

本当に良い犬(健常な犬)が欲しいのならば、AよりもC・Dを追うべきなのですが、多数の需要側が持つニーズに良くも悪くも左右されてしまうのが、供給側ではないかと思います。

 

・・・・・・・・・・・・

 

オークションの代表も…やはり日本のこうしたシステムに居て慣れてしまっているのか、違和感はありますが、まあこれが主流の販売形態なのは事実だから、そこをどう変えていくかですが…。

 

私が疑問に思って質問してみたい点は以下です。

 

品質を競っている。(中略) 競争がないとレベルが上がらない。

では”品質”というのは具体的に何を指すのか?その中に遺伝病の有無、骨量の良さ、関節の強さ、両親の気質、内臓の強さなどは含まれているかどうか?

 

品質という割に関節が弱い子など量販店で散見するのですが、”レベルが上がる”とは具体的に何のレベルがどう上がる事を意味するのだろうか?

 

 

個人での取引きだと、金額にばらつきが出たり、病気のまま販売されることもあるため、それを防ぐためにも、オークションというシステムは重要…

時に金額にばらつきが出るのは、ブリーダーによって取り扱う血統や育てるためにかけている手間暇が違うのだから当たり前で、そうした整合性を判断するところからして飼い主の責任が始まる訳ですし、病気のまま消費者に販売するなんてブリーダーはそもそも論外ではないだろうか。

 

ここはちょっとズレてる様に思いました。

 

これだけSNS全盛の時代で、需要側に対して不義理な事をしたら、おそらくブリーダーはやっていけません。逆に、迎える飼い主(客)を選別する事をブリーダーが行ってもいいと思うのだ。

 

「犬(または犬種)をもっと勉強してから来い!」「あんたには売れない!」という様にブリーダーに認められなければ譲って貰えないくらいがむしろいいと思う。

 

保護団体から保護犬を飼い主として迎える時も、審査があるのだから。

 

 

どうも「犬の飼養数の減少=業界の縮小」という危機感(恐れ)が、色々な立ち位置の人にいくらか影響している様に思えましたが…。

 

このオークションの代表の”見て貰う”というスタンスは、とりあえず良い変化と思いました。多くの人の目に触れる事になれば、色々な評価がそこに生まれます。

 

個人的には真摯に良い犬を作ろうと努力しているブリーダーさんがもっと目に触れて前に出てくれば、品質の良い犬って何なのか?と私達が気付くキッカケになると思います。

 

PEDIなど便利なサイトもあるし、今ではSNSで簡単に繋がれる時代なので、良い情報もすぐに拡げる事も出来るのではないか?と感じます。

 

 

 

以上、ひとりごとをぼやいてみました。

 

ではこのへんでバイバイ