はなくちめがねの脱若年性認知症ブログ

はなくちめがねの脱若年性認知症ブログ

自身の性格の悪さから若年性認知症のような状態になってしまったところから、脱却するために綴るブログ

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タイムリミットはわずかになっても
自分がなにをしたらいいのかわからない…

なんでもっと早く教室にいかなかったんだ…後悔の念がグルグルと回るばかりで
一向に前に進まない。

そんな中、大先生から
「いいヤツ(球状黄鉄鉱)を10個くらいもってくれば…」
と助け船をだしていただき、
「10個もってきます!!」
と、いってしまった。

「いつまでに?」

言い放ったものの
そう大先生に問われると
全く確信がなくいってしまったので
「…今月中には…」
と弱腰になって

「それだったら無理だね。じゃあ10年後…」

マズい!!とにかく急がないと!
「一週間でとってきます!!」
言ってしまった…

「じゃあ、10個見つけたら連絡して」
大先生は自分が本気を出すように
チャンスを下さったのだと思う。

ただ、一週間で10個の黄鉄鉱…
いままで3週間かけて、しかも
大先生、カズちゃんに沢山教えてもらって
やっと一個だけみつかったというのに
一週間に10個みつけることはできるだろうか…
いや、とにかく見つけるしかない

その日から一週間、
朝のお掃除をお休みして
毎日朝から夕張に行くことにしたのだった。

今日は大先生に褒めてもらえるかもしれない…
ワクワクしながら浮き足立って
仕事をしていた。

自分の段取りが悪かったせいで、
15時からの教室にギリギリ間に合うくらいなってしまった。

焦りつつもなんとか間に合いそうだと
タカをくくっていた。

とばし気味ではしって、なんとか道場についた。
携帯の時計で14:58…
ギリギリ間に合った!!

と思っていた…


調子に乗っていた…
歓迎ムードに違いないと思っていたが
全く逆だった。

「君の時計でやってないから
                              ペナルティね」

道場の時計は3:05…
5分遅刻だ。

道場の時計が5分~10分進んでいるのも
知っていたはずだった。

しかも、そこにいる誰よりも先輩の自分が
遅刻…

大先生に
本来なら誰よりも早く来て準備してるのが当たり前じゃないのか?
そのギリギリ間に合えばいいや
という意識がボケる原因になっているのに
なぜそこを直そうとしないのか?
と、問われたが答えることができなかった。

入ったばかりの生徒ならまだしも
自分は15年以上ここにいながら
未だに、こんな当たり前のことすら
できていないし、そのことをいわれなければわからないのだ。

大先生に「中学生以下だ」と言われるのが
情けないことだが、その通りなのだ…

「10年くらい教室から離れなさい。
このまま居ても意味ないでしょ?」

念願のお手柄か!?と浮き足立っていたところから、自分の適当さ、だらしなさから
一気に人生存続の危機にまで急降下してしまっていた…





採取から帰ってきて、大先生に報告に行くと、大きさの割に重いノジュールを見て
「コレは割らないでカットしなさい」と瞬時におっしゃった。

もしかして、黄鉄鉱なのか…
期待を膨らませながら
他の丸いノジュールを片っ端から割ってみたが、化石のようなものが入っているのと
なにも入っていないものとばかりで
残るは例の重いノジュールのみとなった。

次の日に、石をカットしてもらえるところを探すと、わりと近場に石材工場があって
平日の朝一であればカットすることができるとのことだった。

月曜日になり、いよいよ例の重いノジュールをカットしてもらうのに石材工場に向かった。

職人気質の石材屋さんは、
なんだかんだいいながら丁寧に石をカットしてくれた。
カットしたてで石の粉がついたのをはらうと、金色の黄鉄鉱らしきものが石の中心部と輪を描いて光っていたのだ。

ど素人の自分でも、コレは間違いない!
とわかるほどに綺麗に結晶が入っていた。

これはこのままでいいのかい?
と石材屋のおじさんに聞かれたので
片面だけ磨いてもらうことにした。

コレはポイントになるかもしれない…
ドキドキしながら、道場の掃除に向かった。

道場について、ねえちゃん、すけちゃんにカットした石をみてもらうと
「やったしょー!!」ととても喜んでくれていた。
自分がどうしようもないことばかりしていたので、仲間が喜んでいる顔をみるのが
本当に久しぶりのことで涙が出るほど嬉しかった。

大先生にも見せに行ってくれて、
「完璧な黄鉄鉱だ」とのお言葉もいただき
さらに感極まった。

やった!!雲から抜け出した気分だ。

その後、仕事の打ち合わせがあったので
意気揚々と道場を後にして仕事に向かった。

そこで既に自分のどうしようもないクセが始まっていたのだ…
このままでは、大先生のおっしゃる通り
何も見つけることができない…

教室の終わった後、以前夕張の黄鉄鉱を探していたカズちゃんにお願いして
どこでノジュールを見つけたのか、どういう産状だったのか情報を教えてもらった。

やはり紅葉山近辺から見つかっているということで
そこを踏まえて、ポイントを絞った。

最初は教えてもらったポイントにいってノジュールすら
見つけることができなかったので、改めて地質図幅を見直してみる…

以前は丸い黄鉄鉱が産出していたとの情報があった
高速道路の付近の緑化された地帯が
他のところとは違う地質が示されていて
そこがどうも気にったのでもう一度行ってみることにした。

前回行った時は緑化された際を探していたが
暗くなってきたため、時間をかけて探すことができなかった。

改めて細かく探すと、丸かったどうかはわからないが
粉々に砕けた、泥岩質のノジュールらしきものがあった。

もしかして…と思い近くをツルハシで掘ってみる。

やはり出てくるのは、丸くない泥岩らしきものだけだったが
なぜか気になって周りを散策してみることにした。

すると、高速道路の反対側に崖状になっているところがあって
露頭していたのだ。

ただここを降りたとしても、登ってこれるだろうか…と思いつつ
とにかく降りてみることにした。

斜めにゆっくり下っていって、川岸の地帯に到着
砕けた泥岩質のものが散らばっている。
露頭から崩れて落ちてきたものだろうか?

その周辺を探していると、丸いノジュールが転がっていた。
これは!と思い、ハンマーで割って中を確認すると
何も入ってはいなかった。
しかし、これはもしかするともしかするかもしれないと
周辺を重点的に探すことにした。
すると2センチほどのものから、15センチくらいのものまで
球状のノジュールを見つけることができた。

大先生が200個くらいあれば、黄鉄鉱が入っているかもしれない
とおっしゃっていたので、とにかくありったけの球状ノジュールを
持って行こうと思った。

結局30個ほどのノジュールと、木の化石らしきものを拾うことができた。
その中に一個だけ明らかに大きさの割に重量感があるノジュールがあった。
ただ、一つ一つ割っていては時間がかかりすぎるのと
割り方によってはポイントがつかないということもあって
拾ったノジュールなどを一気にリュックに詰めて
崖を登っていくことにした。

あたりも薄暗くなってきたので、急がなければと思いつつ
20Kg以上はあるであろうリュックを背負って崖を登るのは困難で
途中何度も、選別していけばよかったとか
上手い方法はなかったものかと後悔しつつ
なんとか戻ることができた。

まだ周りが見えなくなるにはもう少し時間があったので
川を渡った側の河川敷も探してみることにした。
そこにはノジュールはなかったが、黒く艶のある
大き目の石があったのでそれも持っていくことにした。

果たして30個のノジュール中に黄鉄鉱は入っているのだろうか…



前回は鶏冠石、石黄、硫黄を採りに
定山渓近郊に入っていたが、
そのこと自体、自分の「楽をする意識」が働いていることを大先生に教えていただいた。

そもそも、鉱物採取の課題の石は
・手稲鉱山の手稲石
・小樽ガッカリ沢のミョウバン石
・夕張の丸い黄鉄鉱
・ザクロ石
・三石のアンカラマイト
だったはずなのに、
脱線に脱線を重ねて
深層心理で札幌の近くで採れそうな石…
と変換してしまっていたのだ…

しかも、課題がスタートした当初
大先生は「オレだったら黄鉄鉱からいくけどね」とヒントというか
答えを教えてくださっていたのに
近くて(楽に探せて)、キレイで褒められそうかもしれないと、自分を押し通した結果
一番最初に手稲石を探しにいったのだ。

そんなこんなで、次は丸い黄鉄鉱を採りにいくことになった。

それは、数年前にカズちゃんも探していた石だった。
毎晩のように夜遅くまで調べ上げて、何度か夕張に入っていたが見つからなかった石だ。

過去にその石が見つかっていた場所は
緑化工事が入ってしまい、
もう採れないのではないか…
とも言われていた。

そんな今となっては貴重な石を
ど素人の自分が見つけられるのだろうか…

ただ、見つけなければペナルティが
加算され、ボケが進んでいくだけなので
なんとしも見つけなければならないのだ。

以前、カズちゃんが探していた近辺はみつからなかったのだから、まずは別のところを探してみようと、これも浅はかな考えだった。

読めもしない地質図の説明書を調べると
少し離れたところでも、丸い黄鉄鉱の
記述があったので、そこにポイントをしぼって探すことにした。

古い地質図と現在の地形図を照らし合わせて、ここがそうかもしれないと
期待を膨らませて、いざ夕張へ

四ヶ所ほど移動して、露頭とその周辺を
探してはみたものの、丸いノジュールすら
見つけることができなかった。

結局薄暗くなってきてから
カズちゃんが以前探していたポイント付近にいってみたが、時すでに遅し…
探し始めて1時間ほどで
石を探せないほどに暗くなってしまっていた。

結局その時は、小さな緑の結晶
ウバロバイトがちょっとだけついた
小さな石を採取しただけだった。

こんなペースでは到底みつけることができのでは…

その時になって焦り
大先生にヒントをいただいて
まず経験者のカズちゃんに詳しく聞かなければ全くもって見つけられないと
教えていただいた。