スペース『つながる連結会計』の資料(簿記2級対策版)。 | 連結会計よもやま話

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公認会計士試験や日商簿記検定で難解と言われる連結会計その他について色々と書き綴って行きます。
長年培ったノウハウの公開を通じて皆さんのレベルアップのお手伝いをさせて頂きたいと考えております。

皆様。おはようございます。

 

日商簿記統一試験が迫って来ましたので、

下記ブログを2級向けにコンパクトにまとめました。

スペース『つながる連結会計』の資料。

連結会計が苦手で焦っておられるかもしれませんが、

この資料なら25日の統一試験に十分間に合います。

なお、統一試験はネット試験との関連性から

仕訳問題が問われることは少なくなり

連結財務諸表の数値中心に問われていること、

仕訳だと答案作成や習熟に時間が掛かること。

これら2点から今回は仕訳を割愛しています。

また、問題①版は後日アップします。

 

まず【連結会計:あるべきイメージ】です。

従来の2級にはない親会社持分にご注意ください。

これが応用論点である持分変動や持分法、企業結合、

本支店会計との整合性から考えられる唯一の形です。

本支店会計:簿記一巡問題(2級)

 

次はあるべきイメージに沿った連結会計の構造図です。

連結第3年度の一巡処理が首尾一貫している点と

各年度末の利益剰余金が縦フロー計算、横ストック計算

の双方向から算出可能な点に留意して下さい。

 

問題②・答案用紙・解答です。

問題②を踏まえた枝分かれ図です。

以下、3つのフローをご確認ください。

左側:子会社個別純資産、のれんのフロー

中央:非支配株主持分・親会社持分のフロー

右側:親会社持分を構成する利益剰余金のフロー

一方、第3年度期首の親会社持分54,000には2年分の

S社利益剰余金の増加とのれん償却額が含まれている為

S社株式50,000との差額4,000は当然に利益剰余金です。

更に、第3年度期末の親会社持分68,000には3年分の

S社利益剰余金の増加とのれん償却額が含まれている為

S社株式50,000との差額18,000も当然に利益剰余金です。

このように利益剰余金はストックからも計算可能です。

 

この枝分かれ図を横方向の時系列表に直したのが、

スーパー・タイムテーブルで、やはり利益剰余金の

フロー計算とストック計算の双方の一致が特長です。

image

最も難解とされる連結利益剰余金78,000円が、

横フロー計算、縦ストック計算の双方で一致します。

 

ここでスーパー・タイムテーブルのメリットは、

成果連結についても仕訳は不要で、

数値を直接書き込めば済む点です。

なお、商品・貸倒引当金と期末利益剰余金の関係は、

成果連結の集計とマトリックスご覧下さい。

 

非支配株主持分への按分がないダウンストリームは、

成果連結を下段(ダウン)に配置します。

image

非支配株主持分への按分を行うアップストリームは、

成果連結を上段(アップ)に配置します。

image

なお、上記の未実現利益等の非支配株主持分への按分を

一括計算せず、分割計算したタイムテーブルです。

image

最後に、2級連結の解法はタイムテーブル一択です。

例えば、赤枠を見ると成果連結の貸倒引当金・商品、

非支配株主持分、のれん、連結利益剰余金という

配点可能性の高いB/S項目が短時間で導けます。

P/Ⅼ項目も同様で、「仕訳だと時間が掛かる」

という言葉の意味がお分り頂けると思います。

唯一の注意点は『のれん』を正確に算出すること。

影響が大きい項目なので全集中でお願いします。

最後に、解法が進化すると問題文の読み取りが

ピンポイントになり、簿記力が劇的にアップします。

この力で次のステップに進んで頂きたいと思います。

 

これからも皆様に有意義な情報を提供して参ります。

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