スペース『つながる連結会計』の資料。 | 連結会計よもやま話

連結会計よもやま話

公認会計士試験や日商簿記検定で難解と言われる連結会計その他について色々と書き綴って行きます。
長年培ったノウハウの公開を通じて皆さんのレベルアップのお手伝いをさせて頂きたいと考えております。

皆様、お疲れ様です。

スペース『つながる連結会計』の資料となります。

今回のコンセプトは以下の通りです。

1.日商簿記2級・連結会計の最速の解法の伝授。

2.持分変動・持分法・企業結合の一発理解。

3.試験に必要最小限、かつ、本質的な情報提供。

4.連結会計の勉強の負担軽減。上達の時間短縮。

今回は従来と異なり問題②を使用しますが、

問題①は後日改めてアップします。

 

まず【連結会計:あるべきイメージ】です。

従来の2級にはない親会社持分にご注意ください。

これが応用論点である持分変動や持分法、企業結合、

本支店会計との整合性から考えられる唯一の形です。

本支店会計:簿記一巡問題(2級)

 

次はあるべきイメージに沿った連結会計の構造図です。

上図は概念フレームワークの純利益の定義と合致します。

また、連結第3年度の一巡処理が首尾一貫している点と

各年度末の利益剰余金が縦フロー計算、横ストック計算

の双方向から算出可能な点に留意して下さい。

 

続いて、応用論点である持分変動のイメージ図です。

持分変動は非支配株主持分と親会社持分の構成科目

の変動を扱うので、2級の段階で枝分かれ図を学習

しておけば、上級に進んでも全く問題ありませんが、

親会社持分のコンセプトを学べない現状の2級連結では

親会社持分と非支配株主持分の変動を扱う持分変動で

早晩行き詰まるのは目に見えています。

これが現行の2級を極めても応用で苦労する原因です。

なお、応用の重要論点である在外子会社については、

下記リンクをご参照ください。

在外子会社・為替換算調整勘定の求め方

 

問題②・答案用紙・解答です。

問題②を踏まえた枝分かれ図です。

以下、3つのフローをご確認ください。

左側:子会社個別純資産、のれんのフロー

中央:非支配株主持分・親会社持分のフロー

右側:親会社持分を構成する利益剰余金のフロー

一方、第3年度期首の親会社持分54,000には2年分の

S社利益剰余金の増加とのれん償却額が含まれている為

S社株式50,000との差額4,000は当然に利益剰余金です。

更に、第3年度期末の親会社持分68,000には3年分の

S社利益剰余金の増加とのれん償却額が含まれている為

S社株式50,000との差額18,000も当然に利益剰余金です。

このように利益剰余金はストックからも計算可能です。

 

次は、現行の仕訳とあるべき仕訳の対比ですが、

あるべき仕訳は先の枝分かれ図の仕訳版です。

応用論点の学習で重要なのは、

右下の連結第4年度の開始仕訳です。

 

続いて現行の持分法とあるべき仕訳の対比です。

持分法は親会社持分の増分の処理ですが(枝分かれ図)、

現行の連結仕訳と持分法は「似ても似つかない」一方、

あるべき連結仕訳と持分法は『完全に整合』しています。

 

第4年度開始仕訳と企業結合や連結除外の仕訳の対比です。

企業結合や連結除外の仕訳は、持分変動と同様に

子会社に対する持分全体を扱う処理です。

従って、一巡処理で持分全体を扱うか、否かの違いから

右:あるべき仕訳は企業結合や連結除外と一致しますが、

左:現行の仕訳だと企業結合や連結除外と一致しません。

これも連結会計への苦手意識が消えない理由です。
 

先の枝分かれ図を横方向の時系列表に直したのが、

スーパー・タイムテーブルで、やはり利益剰余金の

フロー計算とストック計算の双方の一致が特長です。

最も難解とされる連結利益剰余金78,000円が、

横フロー計算、縦ストック計算の双方で一致します。

 

ここでスーパー・タイムテーブルのメリットは、

成果連結についても仕訳は不要で、

数値を直接書き込めば済む点です。

なお、商品・貸倒引当金と期末利益剰余金の関係は、

成果連結の集計とマトリックスご覧下さい。

 

非支配株主持分への按分がないダウンストリームは、

成果連結を下段(ダウン)に配置します。

非支配株主持分への按分を行うアップストリームは、

成果連結を上段(アップ)に配置します。

なお、上記の未実現利益等の非支配株主持分への按分を

一括計算せず、分割計算したタイムテーブルです。

最後に、2級連結の解法はタイムテーブル一択です。

何故なら工業簿記のワークシートの如く全ての解答を

連鎖的に算出できる非常に便利なツールだからです。

面倒な仕訳や集計がない為、迅速でミスが起きません。

更に、下書きが1枚に収まっていることにより

解答プロセス全体を鳥瞰でき、解法が検討できる。

例えば、連結P/L・連結B/Sの作成問題の場合、

期首は分析不要、期中・期末の分析だけで解けること、

連結S/S問題では期末→期首の逆進計算が速いこと等が

日頃の演習や答練受講で検討できます。

結果、仕訳をなぞる勉強より上達が格段に速いのです。

従って、会計士試験の受験生は殆どタイムテーブル派です。

最後に会計系試験に人生を賭けている方も多いと思います。

その為には本試験での解答数値には工業製品レベルの

品質が求められるのではないでしょうか。

ですので、仕訳派の方も是非トライして下さい。

 

これからも皆様に有意義な情報を提供して参ります。

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