皆さん、こんにちは。
5/5(木)と5/8(日)の連結会計Twitterスペース。
資料は総合問題②でした。
今回は総合問題①をアップしました。
①②のP社S社の財務諸表は同一で
持分比率、のれんの金額が異なるだけ。
従って、非常に学習し易いと思います。
S社への支配獲得とはS社への事業投資。
そこでS社の事業用財産の一覧表である
貸借対照表の純資産を非支配株主持分、
親会社持分・のれんに置き換えてみました。
一連の処理から連結会計とは、
資産負債の純増を非支配株主と親会社に按分し、
のれん償却額を親会社に負担させる会計である、
と分ります。
現行の資本連結一巡仕訳とあるべき一巡仕訳との対比、
更に持分法一巡仕訳とあるべき一巡仕訳との対比です。
ここで、あるべき一巡仕訳は、
事業投資による利益の生成過程を表しています。
S社の事業用財産とのれん・超過収益力から
S社当期純利益(資産負債)が生まれ、そこから
非支配株主に帰属する当期純利益、
のれん償却額etcをマイナスした金額が、
親会社株主に帰属する当期純利益=事業投資の利益です。
現行の連結会計が分り難いのは、
非支配株主持分に対応する筈の
親会社持分が認識できない為です。
即ち、S社の利益剰余金当期首残高全額と
当期純利益が処理の対象ではない為、
親会社持分の増分が計算できません。
一方、あるべき仕訳では、
利益剰余金当期首残高全額と当期純利益が処理済みで、
親会社持分の増分の計算が可能になっています。
数値と年度が空白の資料を用意しました。
お手元のテキスト・問題にも流用可能です。
次に、あるべき仕訳のイメージが枝分かれ図、
枝分かれ図の線表版がタイムテーブルですが、
枝分かれ図とタイムテーブルにおいては、
利益剰余金当期首残高全額と当期純利益が処理済みで、
親会社持分の増分の計算が可能になっています。
一方、現行の仕訳は利益剰余金全額と当期純利益が
処理の対象ではありません。
実は、この現行の仕訳とのズレが
タイムテーブルが普及し難い理由です。
次に、枝分かれ図から事業投資の等式が判明します。
S社事業用財産(純資産)のP社帰属額+のれん=
P社持分=S社株式取得(投資)原価+利益剰余金(投資成果)
即ち、P社持分、更にP社持分を含む開始仕訳自体が
S社への事業投資のポジションを明らかにするものと言えます。
最後に連結会計の解法ツールは何が望ましいか?
仕訳?タイムテーブル?言い古された議論ですが、
これはタイムテーブル一択です。
理由はこの画像の文言にある通りです。
特に最年少で会計士論文式本試験を1位一発合格された方は、
連結B/S・連結P/Ⅼの作成問題を開始仕訳からではなく、
期末B/Sから解き始めていました。
このようにタイムテーブル = カーナビ。
何処をどう行けば最速かが分かります。
これは仕訳一辺倒の学習では絶対に見えて来ない境地です。
また、慣れると解くのが面白くて止まらなくなります。
未だの方は一度お試し頂ければ幸いです。
最後に成果連結を組み合わせたタイムテーブルです。
これからも皆様に有意義な情報を提供して参ります。
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