「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 6.50」感想 | self-complacency

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ライトノベルの感想を書いてました。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。第3巻 (初回限定版) [Blu-ray]/ジェネオン・ユニバーサル

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体育祭運営委員会がスタートした。奉仕部は計画通り、相模南を委員長として担ぎ出すことには成功したものの、作業の割り振りを巡り、委員会は冷ややかな雰囲気につつまれてしまった。相模は、現場班として参加している友人達とギクシャクしてしまう。このまま相模は委員長としての仕事を全うできるのだろうかーー? TVシリーズで書き下ろされた番外編「だから、彼らの祭りは終わらない」(脚本:渡航)のサイドストーリーを原作者自らがノベライズする第2弾!

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6.25巻から引き続き、体育祭編。相模南を体育祭実行委員長に据え、運営委員会は再び始動する。しかし、相模の取り巻きである二人からの反応は依然として良好とは言えず、そのことが八幡にはどうしても引っかかる。現場での作業を担当する運動部の面々からも不満が出ており、その進捗にも徐々に遅れが出始め……?
体育祭への準備に早くも暗雲が立ち込める。

相模南の委員長正式就任、そして体育祭に向けての準備。取り巻き二人から明らかになんか嫌われてて、相模がちょっと可哀想に思えたり。
一人がサボればそれが他に伝播していき、頑張ろうという意欲は削がれていく。本部側の人間だけではとても人手が足りないというのに、人が減ってしまっては作業がどんどん遅れていくのは当然のことだろう。
いくら相模南がやる気になったとはいえ、彼女が優秀な人間ではないという事実は変わらない。そして雪乃や結衣、八幡の仕事は必然、増える。文化祭のときよりはマシとはいえ、同じような感じになってる気が……作業の遅れはどう解決するのかしら。

各所で手伝いをするなど結衣も積極的に動く。作業をしながら青春について結衣と八幡が話してるの良かったな。結衣的にはなんで気付かないかな……って感じなんだろうけどね。八幡の話の流れをリア充(笑)みたいな方向に持っていくスキルは流石。
てか戸塚に心配されるとか戸塚と一緒にお昼食べるとか羨ましすぎる! 八幡爆発しろ!

人間関係は脆いものだ。性格の全く違う三人が集まって出来た奉仕部という部活も例外ではない。
67ページの小町との会話、それと123ページラスト四行辺りが今後の展開を暗示しているとしか思えない。
ちょっとした何かで瓦解する。小町からの「何かって?」の問いをはぐらかしたものの、八幡にはその未来が見えているんじゃないかな。もしそうなら鬱展開ってほどじゃないけどシリアスルート一直線だよなあ。むしろそうなった場合の八幡の行動が気になるから、それもそれで大歓迎。

八幡に対するイジメ、上履きにゴミを入れるという実にありきたりでレベルの低い行為。そこまで来ちゃったかーと悲しい思いが。葉山はすぐにイジメの対象が八幡だと見抜いたんだろうな。彼が次に取る手とは果たして。
この分だとアニメ版とは大きく変わるんじゃなかろうか 。何はともあれ体育祭編が最終的にどう落ち着くのか、楽しみです。……川なんとかさんの出番名前だけなのん?(グスン