「機巧少女は傷つかない2 Facing "Sword Angel" 」感想 | self-complacency

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ライトノベルの感想を書いてました。

機巧少女は傷つかない〈2〉 Facing ”Sword Angel” (MF文庫J)/メディアファクトリー

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機巧魔術――それは魔術回路を内蔵する自動人形と、人形使いにより用いられる魔術。そのトップを決める戦い〈夜会〉開幕前日、自室に戻った雷真とパートナーの夜々が目にしたのは、宙吊りにされた少女(と犬)だった!「どういうプレイですか、雷真。女を部屋に連れ込んで……吊るして……!」「妙な誤解をするな!」少女の正体は、雷真の初戦の相手〈静かなる騒音〉フレイ。そして彼女の目的は……雷真の暗殺!? フレイが仕掛ける数々のトラップ(と、色々と勘違いする夜々の嫉妬)に雷真が閉口する中、ついに夜会が開幕する――。シンフォニック学園バトルアクション第2弾!

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いよいよ夜会開幕前日を迎えた。自室へと帰った雷真が見たのは、そこで自ら仕掛けた罠にハマるドジっ娘、フレイ。なんでも雷真を暗殺しようとしているとか。そんなフレイに対して夜々は色々な意味で警戒心を露わにする。
自分の仕掛けた檻に閉じ込められたフレイは弟ロキと出くわす。何故か始まった二人の戦いを止めるため雷真は食堂を飛び出す。いまいち判然としないフレイの態度。「剣帝」と呼ばれ恐れられラウンズの一人でもある弟ロキとは何やら因縁があるようで……?
そして雷真はフレイの秘密を探るため、彼女が育ったDワークスの孤児院へと向かうことを決意する。

やばいフレイ可愛い。気弱系おっぱいとか僕のタイプすぎるんですが……!
もはやツンデレマスターですねこれは(笑) 雷真の身を案じるシャルの健気さったらもう。いつか報われて欲しい。

小紫の助力を得てDワークスの運営する孤児院への潜入に成功した雷真。そこで出会ったのは改造を施された禁忌人形、ヨミ。彼女に案内される形でその施設の暗部へと足を踏み入れる。そして雷真は、フレイが自分を暗殺をしようとしてまで夜会で勝とうとする訳が、孤児院で一緒に過ごした犬たちを助ける為だったと知る。残酷な運命が、彼らを苦しめる。
今回のテーマ、注目点はやはり「それぞれの戦う理由」だろう。雷真、フレイ、ロキに敵陣営など、それぞれが異なる理由を持って戦いに挑んでいく。ロキも襲いかかって来たりで初めは嫌なやつかと思っていたけど、雷真と協力して戦っている姿を見るうちに「このコンビいいな……!」って自然と惹かれてる自分がいた。ロキが親であるブロンソンに歯向かってまで戦った理由がこれまた良いんですよ……(涙) こういうの弱い。ボロボロになっても諦めずに立ち上がる雷真とロキがすごくかっこよかった! みんな死にそうになりながらよく頑張ったよ…… ただの教師ではないなと思っていたキンバリー先生の正体が判明。なるほどそういう立ち位置か、と納得した。
ルールをイマイチ把握出来てないからあれだけど、欠場しちゃって夜会に復帰出来るのかが何より気になった。雷真と夜々の戦いをこれからも見守っていきたい。