「世界征服 2 03-08」感想 | self-complacency

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ライトノベルの感想を書いてました。

世界征服 2 03-08
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独裁者には暗殺を、仇なす敵には絶望を。
“資本主義の怪物”金融界の首領・相羽からの協力提案を拒否した海斗とリザは、品川埠頭で謎の武装集団に襲撃される。絶体絶命の危機に陥った二人を救ったのはロシア対外情報庁(SVR)の特殊部隊だった。超大国の復権を目論み、仇敵たるブランフォート家の陥落を目的とするロシア政府から、リザは起死回生のプランを提示されるのだが……。
事実(リアル)とフィクションが交差する「覇道」の世界征服、ここに完結!

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ラストが拍子抜けするほどあっさりというか、はっきり言って面白くない終わり方だった。期待していただけに残念な気持ちが大きい。
いや、確かにリザスターネットワークスが力をつけ、大きくなり、知名度が上がらなければロシア勢から目をつけられることもなかったのかもしれないけどさ。海斗、マイク、加えてリザにと、それぞれブランフォートを倒すことを目標に戦えるだけの資金を集めてたんじゃないの?と。

手を組もうと言う提案を拒否しかことが理由で、相羽から因縁をつけられる。海斗側はそれに対し、ホームレス達を使って大規模なデモを敢行。酷い仕打ちを受けたと嘘を真のように並べたて、ハートフルファイナンスの株価を暴落させることに成功。株式半数以上を買い取り、事実上の乗っ取りも完了する。あれだけ資金力の差があればそりゃまあこうなりますわな。

インサイダーと投資で稼いだ資金を使い、相手に気付かれないように少しずつエクセリアシーラインの株を集めていく。
そして、TOB。エクセリアシーラインを買収。会社の規模は一気に大きくなる。

帰りの道すがら、品川ふ頭にて突如襲撃を受けてしまう海斗とリザ。絶体絶命の状況を救ったのはロシア諜報機関、SVRで……?

莫大な金額を稼いだのにも関わらず、最後は全く使わないまま終わったよね。あれだけ頑張って稼いだお金とは何だったのか……(真顔)
と、まあ批判的なことを多く書いてしまったけども、途中までは面白かったです。陰謀論をテーマに書きたかったってのがこの作品。であるならば、充分成功と言えると思う。

ラストのパーティーでリザとリンが絡むシーンも良かった。
……雷撃コンビの続きが見たかったなー。まあ僕がリンを好きなだけとも言える(笑)