問題児たちが異世界から来るそうですよ? 落陽、そして墜月
魔王連盟ウロボロスと対立することになった“ノーネーム”。黒ウサギの素敵ウサ耳がなくなるという緊急事態のなか、 “マクスウェルの魔王”と“混世魔王”と名乗る二人の魔王に戦いを挑むことになり――!?
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いよいよ魔王連盟“ウロボロス”との直接対決が幕を開ける。
煌焔の都を舞台に、サラマンドラ軍勢&ノーネーム VS 殿下率いる魔王チームによる生死を懸けた壮大なギフトゲームが繰り広げられる。
黒ウサギはウサ耳と共に審判権限を初めとした力を失ってしまった。ただの人間同然のそんな状態ではあしでまといにしかならない。そのことを歯痒く思いつつもどうすることもできない黒ウサギは仲間の武運を祈って避難する。
十六夜達は早速対魔王戦の策を練る。その結果十六夜が敵首領の殿下を、ジンがリンを、燿とウィラがマクスウェルを、飛鳥とジャックが混世魔王を引き受けることに決まる。
時間を遅らせれば遅らせるだけ不利になる。ならば、と相手の準備が整う前、その日の夜にウロボロスは再び煌焔の都への襲撃を開始する。
いよいよ魔王勢との全面戦争ですよ! こんなの面白くないわけがない……!
今回の見所はなんといってもそれぞれの戦い。仲間の勝利を信じ、自分も諦めず敵に立ち向かう。そんな姿勢が誰からも感じられた気がする。
マクスウェルめっちゃ強い、そしてその印象を打ち消すぐらいにキモい(笑) ストーキングされてるウィラ可哀想だな……
燿が境界門を操る速度の戦いに自力で追いつけたってことが何よりすごい。やはり成長度合いで言ったら燿が一番なんじゃなかろうか、と。
飛鳥が、というかアルマテイアが相当強かった感じ。仲間を避難させるために最後は一旦手放す形になってしまったけれども。あと契約?とやらの対価に何を指定したのか地味に気になった。
十六夜の正義と思われた部分が実は仲間を信頼していない、ということだった。その事実は予想していなかったわけじゃないからあれだけど、そうなった理由があるのかなぁ。完璧な人間なんてそうそういない。少しは欠点があった方が人間らしくていいと僕は思う。
ジンもリンと交渉しようと危険を承知で挑んだんだけどね……残念、読みが一手甘かった。
ジャックはハロウィンのかぼちゃだけでなく、切り裂き魔ジャック・ザ・リッパーの霊格も所持していた、って解釈で合ってる……? サンドラに乗り移った混世魔王を相手に互角以上の戦いを見せるとは。本人は見せたくなかったと言っていたが、恐らくこっちの姿が本気モードなんだろう。
殿下の思惑より遥かに早く、星海龍王、魔王アジ=タカーハが復活を遂げてしまう。
崩壊していく街。その光景と龍の出現に呆然となり逃げ遅れた黒ウサギに魔王の手が迫る。
「―――ごめん。旗を取り戻す約束は………果たせそうにない」ってなんだよおおおお!!! 死亡フラグやめてくれぇぇぇぇ!!!
もうこれ以上ないってくらいに面白かったけど、こんないいとこで止められると辛い。8巻は7月だったっけ? とにかく続きはよ!