私は、肺がんという
ポピュラーながん種の患者であり
肺がん(非小細胞肺癌)の中では、割合として
2%~3%と希少遺伝子とされている
「HER2」を有する患者でもある…
なんとも
ちょっと おカタイ文章から始まりましたが
ご無沙汰しております
引き続き治験継続中のハムだぁ!です。
「HER2」遺伝子に特化した患者会
「HER HER」代表発起人何てこともやっている
ハムだぁ!なんですが
設立して2年ほどが経ち 今までこのブログで
“がんゲノム医療”に関して
それほど書いていなかったなぁ
と改めて気づきちょいと書いてみようと
思い立った次第であります。
ちょっと 内容が内容なだけに
文章が長くなる可能性がハンパナイですが
出来るだけ手短に書きたいと思います。
“がんゲノム医療”に関して
気になる方、興味のある方のみ
読み進めてくださいねぇ。
ということで
ここからタイトルの通り
【肺がんHER2遺伝子患者の
「がんゲノム医療」への想いと期待】
について書いていきますネッ
がん治療で「HER2」という遺伝子については
乳がんや胃がんでの治療が進んでいて
保険適用した化学療法も行われています。
しかし、肺がんにおいては、保険適用した
HER2の治療は現在無いんです...
ちなみに2020年5月の
ASCO(米国臨床腫瘍学会)の中で
「エンハーツ」
T-DXd トラスツズマブ デルクステカン
という薬の非小細胞肺がん対象の
第二相試験 中間報告で効果の高い結果が
出ているとの発表がありました。
客観的奏効率(ORR)は61.9%
無増悪生存期間(PFS)中央値は14.0ヶ月
病勢コントール率(DCR)90.5%
(良好なデータだと思います。)
このエンハーツという薬は
乳がんや胃がんでは保険適用し
既に標準治療が2020年に始まっています。
この感じで良好な試験結果が出る流れでいくと
肺がんでも保険適用になるんじゃないかな と
期待も込めて、試験結果の状況をみています…
この薬は、ADC(抗体薬物複合体)と呼ばれ
ざっくりと言うと
細胞障害性の薬(いわゆる抗がん剤)と
分子標的薬の機能を兼ね備えた薬になります。
今までの肺がん治療の薬物療法と言えば
①抗がん剤(細胞障害性の薬)
②分子標的薬
③免疫チェックポイント阻害剤
(最近は併用療法も進んでいますが)
だったところに
このADCという薬は
①+②の機能を備えた薬として
もし、保険適用されれば肺がんでも
初めて使えることになるのではないか
と期待しています。
もしかすると ADCは
EGFRの抗体+抗がん剤とか
ALKの抗体+抗がん剤とか
ROS-1の抗体+抗がん剤とか のように
ハイブリッドなドラッグが
出来ていくのではないか と
ドキドキ ワクワク
今後に期待をしているところでもあります。
ちなみに非小細胞肺がんで
ADCの開発で治験が動いている
私が知っている情報では
以下
・U3-1402(抗HER3 ADC)
・DS-7300(抗B7-H3 ADC)
・DS-1062(抗TROP2 ADC)
※追記
DS-1062とキイトルーダの併用試験もあり
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=69377
(イエローさん情報ありがとうございます。)
というところで
うーん
そんなにあるわけではないんですね
(もっとあるのかもしれないですので
ご存知の方いたら教えてくださいッ)
と
ここで話を〆ても良いんですが
さらに続けます… はい
がんゲノム医療において
あと私が気になっていることでは
希少遺伝子であればあるほど
個別化医療となり
エビデンスを実証していく為の臨床試験で
被験者数を集める難しさや諸々問題があり
臨床試験が進みにくいだろうなとも思います。
とはいえ
パスケット試験やアンブレラ試験と呼ばれる
がん種にとらわれず 遺伝子で横断的に行う
治験の考え方もあるんですが
患者の立場になって、いざ現状をみたら
実際には、バスケット試験は
それほど進んでいるわけでないんですよね
(治験の計画段階において
まだまだがん種における
区切りが強い印象を私は持っています。)
※バスケット試験とは、臨床試験において
その薬剤が標的とする遺伝子変異があれば
どのタイプのがん腫でも
登録できる試験のことをいいます。
希少ガンの治療と同じように
希少遺伝子になればなるほど治療の開発が
後回しになる感じはどうしてもあります。
(多くの命を助ける意味でも
割合の多いところから開発するのが
賢明な判断だとも分かっていますが…)
あと
遺伝子パネル検査(保険適用)の時期について
これは前から思っていることなんですが
肺がん治療において化学療法に入る時に
有効な薬に結びつく保険適用した遺伝子検査を
行うことになっていますが
その時に網羅的な遺伝子パネル検査を
しておけたら良いなと思っています。
(もちろん、いろんな課題や解決しなくては
ならないことがあるので、現状
遺伝子パネル検査は希少がんや標準治療が
無いもしくは無くなる見込みの患者を
対象にしていることは分かるんですが…)
医師も今後の治療戦略を考えていく時に
状況に応じて もしかすると治験等の選択肢の
カードを持つことが出来るかもしれないですし
患者にとっても、命を繋げる希望となる
可能性があるから…
素敵なインフラが出来たのにその情報を活かす
タイミングが遅れているのではないかと
当事者としては感じるところがあります。
まったくもって なんのこっちゃ という人も
いるかもしれないですが
免疫療法や現在進んでいる新しいがん治療も
もちろん大きな期待をもっていますが
この「がんゲノム医療」についても
私は期待している分野です。
治療の選択肢が1つでも多くあることが
患者の希望や励みになりますし
命を繋がることになると思うので
これからも開発がより早く進むことを
強く願っています。
ただ、患者が待っているだけでは何なので
患者にも出来ることなら開発を
後押し出来るようにしたいなと思っています。
その為には 臨床試験の啓発も大事ですし
PPI(患者・市民参画)のことやがん教育等々
さまざまな情報発信や共有
いろんな方との交流がこれからも必要だなぁ
と感じています。
話があっちゃこっちゃいきましたが
今回は
“肺がんHER2遺伝子患者の
「がんゲノム医療」への想いと期待”
ということで書いてみました
こんなところにしておきます。
続く…
引き続き記載していきます
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