みなさま
たいへんご無沙汰しております
ハムだぁ!でございます。
タイトルの通り
第一三共さんから昨日8/23に
HER2遺伝子変異を有する非小細胞肺がんにおいても
「エンハーツ」の承認取得の発表がありました!
肺がんでHER2遺伝子変異を持つ
私たちにとって、とても有難く、嬉しいお知らせです。
抗悪性腫瘍剤 「エンハーツ®」 の日本におけるHER2遺伝子変異を有する非小細胞肺がんに係る一部変更承認取得のお知らせ
こちらのお薬
私が2017年8月に遺伝子パネル検査の結果を受けて
HER2の遺伝子変異があることが判明してから
治験(臨床試験)の情報や試験結果の情報等々を
自身の患者会のメンバーとも共有しながら追ってきました。
そこから6年近くが経ち、適応拡大のかたちで承認されました。
(とても感慨深いです。)
まず、はじめに
この治療薬の研究や開発に携わってきた方々へ感謝を申し上げます。
私たち患者のもとに治療が届くことは
命を助けることに繋がっています。
ありがとうございます。
国内の肺がんの総患者数32万8000人のうち、非小細胞肺がん(NSCLC)患者の割合は約85%と報告されていること、
及びHER2遺伝子変異を有する患者はNSCLC患者の約3%と報告されていることから、
HER2遺伝子変異陽性のNSCLC患者数は約8400人(32万8000人×0.85×0.03)と推測。
ということで
データ上、約8400人の方にとって、治療の希望の一つとなるわけです。
数にしたら少ないかもしれないですが
当事者にとっては、とても大きなことです。
そこに、治療を届けていただいたこと
本当にありがとうございます。
今後肺がん治療においても、HER2における保険診療の治療が始まることで
HER2かどうかの遺伝子検査を受けることになりますし
エンハーツというお薬はADCというお薬でして
肺がんでの治療としては初めてのADCのお薬になります。
●抗体薬物複合体(ADC)への期待
ADCというお薬は、
抗体に抗がん剤を結合させ、がん細胞に強力な抗がん剤を届けて、
がん細胞のみを攻撃し、かつ正常な細胞への影響を避けるがん治療薬です。
(簡単に言うと 分子標的薬+細胞障害性抗がん薬=ADC)
ミサイル療法ともいわれています。
今後、さまざまな組み合わせや応用展開がされて
治療薬の研究が加速し、他の遺伝子異常の方も含めて
少しでも早く私たち患者のもとに治療薬が届くことを期待しています。
●治験(臨床試験)の課題と期待
治療薬一つの承認を得て、世の中に出るまでには
とても時間もお金も人もパワーも多くかかること
今までの経験を通して実感しています。
実際に私自身が治験(臨床試験)を受けている身として
また、患者会のメンバーや患者仲間が受けてきた経験などを見聞きしてきた中で
いろいろな課題もあり、改善していただきたいこともあります。
最近ではPPI(患者・市民参画)の活動を進めている中で
さまざまな立場の方々と意見交換をさせていただいたりしているのですが
いろんな方がいろんな方向から改善されていることも分かってきました。
ただ、まだまだお互いに理解が深まっていないところもあると思っています。
引き続き対話しながら、より良い医療になることを期待しています。
治療が患者のもとに早く届くことを願いつつ
私も自身の状況が落ち着いた時に
治験のことや経験してきて得たこと等々
ここ最近お伝え出来ていない活動の中身も含めて
タイミングをみながら
もう少しお伝えしていけたらと思っています。
とにもかくにも
ありがとうございます!
続く…
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