第59回 肺癌学会学術集会3日目 | 今日も佳き日を… 35歳からの肺腺がん(HER2)ステージⅣ ライフ

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現在43歳 9歳と12歳の男の子のお父さんです。肺腺がんステージⅣの治療や生活をつづります‼

3日目のレポートです

 

第59回 肺癌学会学術集会1日目

第59回 肺癌学会学術集会2日目

(興味のある方はこちらもご覧下さい)

 


1日目、2日目のプログラム
夜の懇親会も含めて
少し体も頭もバテ気味のせいか
3日目は残しておいたメモが少ないこと


また、会場の外で話をしていることも多く
プログラムの内容の紹介が少ないこと
ご了承願います~




では どうぞ



肺癌学会学術集会 3日目
2018年12月1日

【特別講演】
「がんの近赤外光線免疫療法」
発表

NIH USA 小林先生


会場は超満員になるのか

と思いきや
 
それほど観に来ている人は多くない

いやむしろ
少ないッ!!!

メイン会場は収用人数おそらく

1000人ぐらいの大きい会場ではあるけれど

席は半分も埋まっていない

というか もっと少ないかな

という状況でした
このメイン会場で

 他に参加したプログラムでは

 満員になっていたこととも比べると

 メディアで取り上げられているほど
 肺がんに関わる医療従事者にとっては
 関心がないことなのかもしれません。
 一般ピープル患者の私としては
 意外でした)


市民公開講座など 市民向けにした場合は
満員になったかも と予想される
このプログラムですが

これは私の推測の域ではありますが
まだ臨床試験中で

(海外では第2相、国内では第1相)

きっちりと科学的根拠が示されて

標準治療にのっかっていないレベル

という扱いなので
医療従事者にとっては、これから進む
数ある治療の中の単なる一つの治療なのだ
という

捉え方なのかな とも思いました



前置きは以上


以下、小林先生の発表内容のメモです


・この治療へつながった流れについての説明

今の3大治療(手術、放射線、抗ガン剤)は
がんを焦点に当てて行う治療だが
免疫力を低下させてしまうことがある。

しかし、近赤外光線免疫療法は
抗体(投与する薬)は体への毒性もなく
照射する赤外線も体にとって毒性がない
(安全性が高い)

しかし、2つの方法を組み合わせることで
がん細胞にアタック出来る
というのが
この近赤外光線免疫療法の特徴です

とのこと

(ふむふむ 分かりやすい)

ただ、エビデンスにのっからなければ
巷に広がっているインチキ免疫療法と

なんら変わらない
というのが 客観的な判断になるのかな
(コレ、ハムだぁ!の心のもやもやの声)


・ターゲットとなるがん細胞

(英語の資料に記載されていた名称)
EGFR
HER2
PAMA
CD25
GPC3
MUC1
CEA
CD20
など

(私には分からない名称ありありでしたが…
 ダダダダとスライドを見ながら

 文字を打ち込んだので

 スペルが間違っているかもしれません


 ただ、HER2の文字が

 チラチラ出てきました)

■第2相の結果は

NIR PIT with RM1929

・物理的に細胞を壊すことになるので
 画像上残ってしまうこともあるが
 細胞を殺していることになっている

・肺がん治療への応用として
 内視鏡を利用して光をあてにいける
 「LIGHTVISION」
 =島津製作所の機械らしい

・FDGーPETでがん細胞の

 状況をみることが出来る

・既にメディアでも取り上げられているが
 グローバルフェーズ3に向けて、
 楽天の三木谷さんから

 さらに167億円を調達し

 進めているとのこと


→(ここからはハムだぁ!の声です)


安くて 治療を走らせることが出来るので
経済的に見合う治療法ではないか

とおっしゃっていたが

この治療の科学的根拠が示されて

現在の標準治療より上回る効果が

本当に示されていけば

それは、医療関係の企業や

製薬会社などにとって

脅威の存在ともいえるかもしれませんし

 
医学的には簡単過ぎて面白くない

という発表内での話もありましたが
それは、医療関係者にとっては

ある意味で脅威の存在とも

いえるかもしれません

でも、患者にとっては

本当に効果が科学的に示されたのなら

がん治療がかなり前に進み

命をつなげることに繋がりますので


小林先生の言葉を借りるなら
「エレガント」な話である
(私にとっては「エクセレント」だ!!)

聞けば聞くほど、作用機序や動画での状況
臨床試験の結果

(海外では第2相までですが…)
患者としては、
希望となる治療の一つとなりそうに

思えてしまう

私たち患者にとっては

これまで培われた

標準治療の恩恵を受けているが


がん治療の大きな目的となる
医療を前に進めて
命をつなげる 命を助けることにつながる

その一つの治療法(手段)となるならば
やはり 一つの希望には違いないと思います。

もちろん
どうなるのかは今後の臨床試験の

結果にもよるので
今は何とも言えませんが…



このように近赤外光線免疫療法にも
今後期待もしつつ
(過度に期待はしないで)
今の状況に合わせた治療も
大切なんですよね

これからも引き続き

状況は追いたいと思います。




■PAPプログラム■
「肺癌の薬物治療」
発表

九州がんセンター 呼吸器腫瘍科

瀬戸先生


・肺癌治療の薬物療法について、
 ガイドラインの流れにのっとった

 分かりやすい説明


・遺伝子パネル検査は

 4月から保険適応する予定である

・遺伝子変異陽性においては、

 免疫チェックポイント阻害剤が効きづらい
 と言うデータもあがってきている

 

・PDーL1の発現が少なくても

 遺伝子変異が多ければ
 免疫チェックポイントが効きやすい
 (bーTMBの数値をみる)


遺伝子変異が多い 

=タバコ等々の理由で遺伝子が壊れている

状態は効きやすく
 

遺伝子変異が少ない

=EGFRやALK陽性の人のように

遺伝子変異が少ない人は

免疫チェックポイントが効きづらい
のではないかと考えられている

(このあたりは新しい視点でした)


・PD L1高発(50%以上)でも

 抗ガン剤併用が必要か?
 奏功率では良くても 

 OS生存曲線をみると

 少し良くなる程度であまり変わらない

 ただ、副作用のこともあるので

 元気な人には併用する

・腸内細菌移植により効果を増強(?)

・肺癌ガイドラインの
 ファーストラインが変わって
 PD-L1陰性でも

 免疫チェックポイントの併用療法となる


以上

 

 

3日目最終日は

会場の外で人と話す時間も多かったこと

もあって

会場を出たり入ったりするプログラムもあり

2つのプログラムしか

メモが残っておりません

 

恐れ入りますm(_ _)m

 

ということで

中身が薄くなってしまいましたが

学会に行きたくても行けなかった

患者さんやご家族の方

 

また、肺がん治療に興味のある方向けに

メモを残しておきます。

 

 


ただ、このように書きながら


ふと

思ったのですが

 

こんな風にワタクシ レポートしなくても

 

会場の発表の様子を

ライブ配信したら

こうやって記事にまとめるよりも

100% 内容を聞くことが出来るので

そっちの方がいいんじゃないの?

と思いました


(例えば、今回の学会の参加費と同額程度の

 有料限定LIVE配信

 にするとか

 後でも見ることが出来るように

 患者プログラムのストック動画配信

 にするとか)

 

なんなら 私 カメラマンしましょうか?

とも思うぐらいです

 (良くないですか?このサービス?)



何故なら 患者さんの中には

入院中で外に出られない

とか

治療の副作用で会場に行くまでが大変

とか

子育てしながら治療をしているので

遠方まで行く時間を確保するのが難しい

とか

仕事をしていて

それだけの休みを取るのが大変

とか

 

患者にもそれぞれの事情があると思います。

 

肺癌学会なので

医療従事者がメインの学会で

平日にも行われます


なかなか患者にとっては

この時間を確保するのも大変


ということで


残念ながら参加出来ていない人も

いると思います。

(このブログのつながりでそういう方も

 いらっしゃいます)

 

治療などの得た情報を

あとで自身が見返せる為に

メモを残している部分もありますが

私はそういう人の為にも

レポートを残しておこうと思って

このように記事を書いています

 



 

 

ふと

そんなことを思いました


(どこまで届くか分かりませんが

 そのあたりのことも学会の事務局には

 声を上げておきます)


えっ そんなの要らないって?

 

 


 

 

 

とにもかくにも

3日間参加された患者の皆さん

プログラムで発表された方

運営で携わった方

関係する皆様

本当にありがとうございました

 

新しい出会いもあり

実りの多い3日間となりました

キャンサー名刺も大活躍しましたよぉ


 

ちなみに次回は

2019年12月6日(金)~8日(日)

大阪国際展示場

で行われるようですよ

 (興味のある方は来年ご参加下さい。)




 

以上

第59回 肺癌学会学術集会の

レポートでした!!








引き続き記載していきます

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