チョンチョニとズーチェ、リ・ハナさんの本 | はんぐるぐるぐるのブログ

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橋の上に寝っ転がって、水が流れるのを眺めてみよう。それか、跳ねてみよう。それか、赤い長靴を履いて、泥の中を歩いてみよう。それとも、丸くなって、雨が屋根に落ちる音に聞き入ろう。人生を楽しむことは、とてもかんたんなんだ。(トーヴェ・ヤンソン、「ムーミン」より)

韓国ドラマの中によく出てくるセリフでは、「ッパリ!」(「速く」)とか、「オソ!」(「早く」、「さあ」)がありますが、最近、「チョンチョニ」(「ゆっくりと」)という単語を発見しました。ハンブルグの方言で同じ意味を持つ言葉が「ズーチェ」(Sutsche)です。何事も焦らず、ゆっくりとやってこうという姿勢を表しています。

リ・ハナ さんの本「日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩」を読み終えました。

「帰国事業」については、ベルリン映画祭でヤン・ヨンヒさんの映画「ディア・ピョンヤン」 を観て、あまりにショックで寝込んでしまいました。北朝鮮のことはよく分かりませんが、朝鮮から日本に移住した人々を、日本人がもっと温かく迎えて、ずっと安心して暮らせる環境を提供していれば、帰国する必要もなかったのにと思います。日本が、リ・ハナさんをはじめとする在日コリアン、在日朝鮮人の方々にとって居心地の良い場所になることを願っていますが、願うだけでは現状は変わらないので、自分にできる範囲で行動していきます。


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                                      ハンブルグ・エッペンドルフのアルスター沿いの散歩道