さき「きゃほほーっ！ 次は、お父さん、テーマ出してね」
ひろじ「沙希は悪魔好きだから・・・じゃあ、悪魔が化けた女の子ってのは？ 悪魔少女！」
さき「いいね、それ！」
ぐりぐりと、数分、二人とも黙々とイラストを描く。
ひろじ「描けたよ」（冒頭のイラスト）
さき「わあ！ いいよ、これ！」
ひろじ「沙希が東方キャラの模写をしろといったので、そこで得たものをつぎ込んだんだけど、うまくいったかな」
さき「この目、いいね！」
ひろじ「全体がどうというより、目をどう描くかの方が、最近は重要みたいだね。それに合わせて描いたんだけど」
さき「これ、かわいい！ すごく、好き！」
ひろじ「やったあ！・・・さきのは？」
さき「これ・・・どう？」
ひろじ「あ、いいんじゃない？ 模写よりいいよ」
さき「うしろの剣はね、悪魔の武器なの。で、この子は、悪魔って事を隠してるから、いっけん、普通の子に見えるんだよ」
ひろじ「設定がすごいね」
さき「じゃあ、次のテーマは・・・ええと、すみっこぐらし・・・で、どう？」
ひろじ「ええーっ、もとの絵を、ネットで検索してよ。でなきゃ、描けないよ」
さき「ほら、これが本物。でも、見なくても、こんな感じで描けるじゃ〜ん！」
ひろじ「いやあ、それは、お父さんには無理だよ」
さき「これは、すみっこのねこさん。こっちが本物で、こっちが私の画風で擬人化したやつ」
ひろじ「さきが擬人化した方がかわいいと思うけどねえ・・・じゃあ、お父さんが模写したのはこれね」
さき「あーっ、しろくまさんね」
ひろじ「前に、しろくまさんが持ってる荷物も、キャラ化されてるって聞いたので、描いてみたよ」
さき「この、お荷物さんも、似てる〜・・・でも、お荷物さんは、なんか、哲学してるっぽい表情だね」
ひろじ「そうか・・・そんなつもりはなかったけど・・・」
さき「絵に表情が現れてるじゃん」
ひろじ「うーん・・・いわれてみると、そんな感じがしてきたな」
さき「さっきの悪魔少女の絵は、今までで一番のできじゃない？ なんか、それっぽいし、かわいいし」
ひろじ「そっか、そうかも、ね。この絵合わせ遊び、思いの外、効果があるねえ。この遊びをしなかったら、最初のイラストは、一生描けなかったと思うよ」
さき「えへへ〜」
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