たまたま知った”【重大なお知らせ】” | ひろじの物理ブログ ミオくんとなんでも科学探究隊

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マンガ・イラスト&科学の世界へようこそ。

 

 いつもの記事とは、イラストも記事も、ちょっと毛色が違いますが・・・

 

 先日、たまたま、次の記事をアメブロで見つけ、感慨深かったので、書いておこうと思いました。(ぼくがこういう日記的な記事を書くのは、とても珍しいのですが・・・)

 

 ツイッターで「大友出版」という字を見つけ、しかもそこが廃業する(?)という内容だったので、びっくりして読みに行きました。

 

 昔の話になりますが、マンガ同人誌の印刷では大友出版が有名でした。ぼくやぼくの仲間たちは、地元の印刷所とささやかな交渉をしながら同人誌を印刷し、即売会に持っていって頒布するということをくり返していました。その大部分はずいぶん前に廃業して、別会社に変わっています。

 

 東京のコミックマーケット(コミケ)のまねをして、知人たちが名古屋でコミックカーニバルを開催した頃の話です。

 

 大学卒業し、社会人1年生(といっても、教員採用試験に落ちて、私学で非常勤講師をしていましたが)になったとき、大学の漫研の後輩のH氏とI氏から「いっしょに同人誌をつくりましょう」と誘われました。

 

 もともと自分勝手なぼくは、同人活動にはあまり興味を持っていなかったのですが、マンガ作品は描き続けるつもりでしたし、手っ取り早い発表場所があるのは嬉しいと思いました。もっといえば、マンガを描くことだけは楽しいのですが、それを他人にどう読んでもらうのかというような社会的な活動は苦手だったので、せっかく誘われたのだから受けようと思ったのですね。

 

 2〜3年、仲間と同人活動をしたのは、思いがけず楽しく、今でも貴重な思い出になっていますが、やはり自分一人の手で好きなように作品を描きたいという気持ちが強くなり、その同人から「個人誌」という形で、なにもかも自分で作る本に挑みました。

 

 最初の『存在への道標』は地元の印刷所でお願いしたのですが、あるページのレイアウトを印刷所のデザイン担当者に勝手に変えられてしまい、もうここでは二度と本は作るまいと決めたのですね。

 

 『存在への道標』は哲学的なテーマ(ぼくにとってはじつは理学的なテーマで、今風にいえばホーキングの「人間原理」を扱った作品です)のマンガですが、登場するキャラがなぜか女性のハートをつかんだらしく、いっぱいファンレターのようなものをもらいました。

 

 その手紙の中の1つに、どういうわけか大友出版でわりと中心にいる女性の方からの手紙があり、それがきっかけで、次の本を大友出版で出せますかというような手紙を送りました。その後、『恒星記』『アウトサイダー第一部』を立て続けに大友出版で印刷していただいたのですね。

 

『恒星記』より

 

 蛇足になりますが、『アウトサイダー第一部』の時は本の編集をやらせてほしいというMさんという人が現れ、自分でやらないのも試しとしてはおもしろいかなとお願いしました。(このへんの判断が、当時のぼくの甘いところでしたが)

 

 その人は、たぶん悪い人ではなく、言葉遣いも丁寧ですが、ちょっと押し出しの強い、癖のある人で、しばらくしたら大友出版から連絡があり「とても失礼な対応をされた」と苦言をいわれました。なんのことかわからず、めんくらったことを、覚えています・・・いろいろ事情を話しましたが、大友出版の方も腑に落ちないといった感じでした。(まあ、そうですよね)

 

 Mさんとは、その後も、ときどきご一緒することがあり、だんだんその性格や行動パターンがわかるようになったのですが・・・そうと知っていたら、本の編集はまかせなかったでしょうね。ぼくの不明の致すところです。

 

 やはり、重要なことは、よく知っている人に頼むか、自分でやるかした方がよいようです。(当たり前か!)

 

『アウトサイダー第一部』より

 

 とはいえ、『アウトサイダー第一部』はぼくが最後に出した個人誌なので、いろいろと思い出深いです。

 

 当時は続けざまに第二部、第三部を描いて、同人活動を一区切りしようと思っていたのですが、その前に職場で組合関係の超忙しい役職についてしまい、それどころではなくなってしまいました。

 

 第2部は3分の2くらい出来ていたのですが、そこで作業中断・・・同人活動もそのへんで休止になってしまいました・・・

 

 タイムマシンがあったら、そこにもどってちゃちゃっと片づけてしまいたい!・・・くらいです。

 

 というわけで、ぼくにとっては浅からぬ縁のある大友出版ですが、長い歴史を閉じると聞いて、感慨深いものがありました。

 

 長い間、ご苦労様でした。

 

 今、国民的なイベントと化けたコミケの黎明期に、全国のマンガ同人活動を支えた文化的な貢献度は計り知れないと思います。

 

 

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