ガリレオ島の秘宝 16 【第0関門】 | ひろじの物理ブログ ミオくんとなんでも科学探究隊

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ガリレオ島の秘宝 16 【第0関門】

 

 船長は中央マストの根本を指さした。目の高さよりちょっと下に、ノート大の金属板が埋め込まれていた。ミオくんにもらったカードと同じ、山猫の絵が描かれている。

「ペラペラペラ・・・」船長が何かいった。

「カードをこの金属板にかざしてみて」ミオくんが訳してくれた。とっぴがいわれた通りにすると、カードから音声が流れてきた。日本語だ。

『ガリレオ島へ上陸する前に、失礼ながら、あなた方がガリレオ島に挑戦する資格があるかどうか、試させていただきます。これは、われわれ山猫団が設けた第0関門であります。マストの上を見て下さい』

 見上げると、高いマストの上の方に、船員が一人いて、腕を突き出しているのが見えた。手には砂袋のようなものが握られている。

『この船は現在、前方に向かって5メートル毎秒で進んでいます。約20メートル上の船員が持っているのは、鉛玉の入った袋です。手を放すと、船の甲板に落ちるまで約2秒かかります。マストの下にはタルが1つ置いてあります。それを甲板の好きな場所に置いて、落ちてくる砂袋を受けてとめてください』

 きみたちは目を合わせた。さっそく難問に挑むことになったのだ。

「うーん、マストの上から落ちてくる間に、船は前に進むから、鉛袋はマストより後方に落ちるよね」と、とっぴ。「でも、どのくらい後ろかなあ」

「5メートル毎秒かける2秒で、10メートル」むんくが、一瞬で計算して答えた。

「よし、それじゃあ、10メートル後ろの甲板に置いてくるぜ。これ、普通のタルより小さいから、一人でも持ち上げられそうだ。よいしょっと!」ろだんがさっそくタルを持ち上げて、歩き始めた。

「ちょっと待って! もう少し考えようよ」あかねがあわてて、ろだんを止めた。

「そういわれると、なんか、そのままマストの真下に落ちるような気もしてきたぞ。いや、やっぱり、後ろの方に落ちるかな」とっぴは、こんがらがった表情で、マストの上の砂袋を見上げた。

「じつは、わたしもまだすっきりしないの。どっちかなあ」

「おい! 早く決めようぜ! 疲れてきた」ろだんが叫んだ。

「ねえ、キミは、どっちだと思う?」あかねが困った顔をして、きみにたずねた。

 きみは、どうする?

 

鉛袋は真下に落ちると考え、タルをマストの根本に置く。→30へ。

 

鉛袋は後方へ落ちると考え、タルをマストより10メートル後方に置く。→08へ。

 

 

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