中学生期①からの続きです。
「勉強がんばるコース」を行くしかない。
そう思った私は、可処分時間を、ほぼ勉強に費やすようになりました。
塾も、通信教育も、問題集もなしで(←兄が使ってなかったので、使ったほうが効率的という発想すら沸かなかった)、ひたすら、教科書や資料集を読み、暗記シートを使って暗記したり、ノートにまとめたり、試行錯誤の日々。
遊びたい盛りの年頃だったのに、なんであんなに勉強したんだろう?
多分、こんな理由です。
・私の周りは、勉強ができないと生きづらい世界と思った。
・期待(注目)されることが、励みになっている部分もあった。
→「兄の妹なのに」の「なのに」には傷つきましたが、期待されること自体は悪くなかった。自分の可能性を信じてもらえてるって感じてました。
(全く期待されなくなってたら、「ああ、諦められちゃった…」と寂しくなってたと思います)
・出来に差があるとはいえ、同じ親から生まれたんだから、努力すれば最終的に兄のレベルに到達すると信じこんでいた。
→同じ親から生まれたのに、遺伝で大きな違いがあるなんて思わなかった。「兄の妹なので(やればきっと伸びる、努力すれば差は埋まる)」と自分で自分の可能性を信じていた。
親は、不憫に思ったんでしょう。
私に、こんな声をかけてくれました。
「(かめちゃん:私)は、『うさぎとかめ』の話の、かめタイプなんだよ。
ほら、走るのも、短距離はそうでもないけど、長距離は得意でしょ?
何も咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ、っていう言葉、知ってる?
一見、成長してるかわからないときも、根はちゃんと育ってる。大きく成長するためには、根っこが大事からね。
ずっと頑張り続けられるその力があれば、きっと最後はうさぎを追い抜けるし、大きな花が咲くよ」
私の個性を決定づける言葉でした。
私のブログネームの「かめちゃん」は、「うさぎとかめ」の「かめ」からきています。
神童の兄を持つ、平凡な妹だったからこそ身についた、「努力し続ける」個性。
(元々、努力特性は遺伝で持っていたかもしれませんが、環境で強化されたのは間違いありません。)
長所であり、短所でもあり。
私の大事な個性の1つです。
(中学生期③に続く)