中学生期②からの続きです。
コツコツ、コツコツ、勉強し始めた、中学生時代の私(凡人)。
努力し続けましたが、成績が跳ねることはありませんでした。
しかし、勉強していないよりは、勉強するほうが、(努力の方向性を間違えていなければ)伸びるものです。
自己比較では、やってないときより、随分伸びたと思います。
「1.01と0.99の法則」というのをご存知でしょうか。
1年間、毎日プラス1%分の努力をした自分と、毎日マイナス1%分努力を怠った自分。
同じ自分比で、1年で約1500倍もの差が開いちゃいますよーって話です。
まあ、実際は、そんな定率の成長は難しいですが、カメならではの、ちょっとだけ努力を上乗せしていく、コツコツ複利効果で、のっそり、のっそり、がんばりました。
周りのみんなも同じスピードで成長すると、成績順位としては上がらないのですが、意外とペースが緩む時期もあり(中1の2学期〜の1年間。娘も緩みそうで恐ろしい…)、周りが緩むと、相対的に成績が上がるので、何とか上位層に食い込むこともできるように。
そうして迎えた私中3、兄高3。
兄は相変わらずのマイペース勉強(少なくとも家ではあまり勉強せず)。
私は、脇目も振らず、ゴリゴリ勉強。
絶対、大学受験の兄より、高校受験の私の勉強時間のほうが長かったし、夜遅くまで勉強していました。
そんな様子を見て、思うところがあったのか、
父が、
「お兄ちゃんは、必要としないなら塾に行かんでもええけど…
(かめちゃん)は塾、行っとけ」
多分、要領の悪い長時間勉強を見かねたんだと思います。
凡人は、塾に行って、勉強のコツを学べ、と。
移動時間がかかるので、乗り気ではありませんでしたが、能開センターという塾の夏期講習に行ってみました。
そしたらビックリ、なんとまあ、わかりやすい!!
特に、数学は、かなり効果が出たので、移動時間のロスを解消して余りあると思い、受験終了まで通うことにしました。
(娘の中学受験も、塾に通わせさえすれば、なんとかなると甘くみていたのも、このときの成長実感、成功体験によるものでした)
最終的には、兄とは違う高校ですが、何とか「進学校」に分類される高校に進学できました。
なーんだ、結局、かめちゃんも、地頭がよかったんじゃないかって?
いやいや、進学校の大学受験生並みに勉強したんですよ?!
それでも、兄と同じ高校には行けなかったんですよ?!
あと、当時の公立の高校受験問題は、今の私立難関中学受験問題より簡単だったと言っても過言ではなく、地頭がよかったら、あんなに勉強する必要はありませんでした。
私に才能があったとしたら、「努力し続ける」才能だけです。
塾の先生にも
「こんなに粘着質に(←言い方よ…)課題を潰し切る子は、あまり見たことがないので、この根性があれば、絶対受かると思ってた」
と、カメ改めスッポンのような、喰らいつく力は評価してもらいましたが、閃きやセンスなどは、褒められたことは、全くありません。
さて、兄も軽やかに最難関大学に合格。
親族は、兄の結果にどよめいていましたが、我が家限定でいうと、どよめきと感動を巻き起こしたのは、私の合格のほうでした。
「ア○や、ア○やと思ってた(かめちゃん)が、まさか○高に合格するとは思ってなかった」
と、連呼する親。
ちょ、ちょっと…。今までずっと、直接的な表現は避けてくれてたじゃない。溜め込んでたストレートな言葉が、もれてもーてますよ…。まあ、いいけど。
このときが、きっと親の幸せの頂点でした。
だって、ここから、今までずっと順調だった、天才兄の人生の歯車が崩れ始めるのですから…。
高校に合格した妹が、大学に合格した天才の兄に言いたかったこと。
(高校生期に続く)