以前、ちらっとブログに書いたのですが、
私の親は元教師。
子どもの頃は、
ほぼ仕事の話は聞いたことがなかったのですが、
以前、娘の学校の話をきっかけに聞いたことが
印象的でした。
娘が低学年の頃、
「一番前の席で、やんちゃな男の子が両隣」
というパターンが、やたら多かったんです。
それを親に話したら、
すべてを理解したように頷き、
こういう話をしてくれました。
(時代が古いし、N=1なので、あくまでこういう教師もいるという参考話として…)
(親の話)
教師1人で30人くらいの生徒を見るのは大変。
全員に同じくらい力を注いであげたいが、
現実的に不可能。
なので、クラス編成が決まった段階で、
前任者の引継ぎなども参考にしながら、
キーマンを何人か想定していた。
「AさんとBさんにクラスを引っ張ってもらおう」
「CさんとDさんは、自分がちゃんと見ないといけないな」
「ちょっと行動が遅れがちなEさんには、世話焼き上手なFさんにフォローを頼もう」
「フォロワーシップ型(支えるタイプ)のGさんHさんIさんがいてくれているから、AさんBさんを助けてくれるだろう」
などなど。
自分のパワーは限られているから、
このメンバー構成で
どうやって1年間クラスを運営していくか、
方針を仮決定。
で、実際にやってみて、
「あ、違ったな」
と思ったら、調整していく。
また、保護者に会って、
「あの親の子なら、きっとできるな
」


と思って、役割をもってもらうことも。
急激に力を伸ばすお子さんもたくさん見てきた。
ということでした。
保護者も見てるんですね。怖いですね!

そして、会社の組織運営と似てるところもありますね。
クラス運営の話に戻すと、
1つ条件があって、
「手をかけなくても、
ちゃんとやってくれる子たち」
が、一定数いないと、
とてもじゃないけど無理とのこと。
そういう、
「目立たないし、アピールもしてこないけど、
ちゃんとやるべきことをやってくれる子」
が、とてもありがたかったそうです。
そういう子たちが、
自律して学校生活を送ってくれるからこそ、
手がかかる子たちに、パワーを割けた、と。
一方で、「もっとその子たちにもパワーを割きたかったと、今でも時々思う」とも言っていましたが。
で、うちの娘は、世話焼き上手なFさんか、フォロワーのポジションなんだろう、とのこと。
なるほどー。
そうかも。そして私もきっとそうだったわー。
親の持論なので、一概には言えませんが、
・教師は、生徒を見抜く審美眼を自分なりに持っている。
※ただ、その審美眼は人によって違う。
相性もあるので、気が合わない先生からあまり評価されなかったとしても、深く悩む必要はない。
・目立つリーダータイプだけじゃなく、目立たないフォロワータイプの生徒も大切な存在。
・子どもは、急に何かを突破して、成長・変化する可能性の塊。
今だけを見て決めつけたり、案じたりしなくてよい。
ということでした。
この話から、
一般的な中学受験の面接を考えると、
緊張したり、
普段通り話せなかったりしたとしても、
先生方は、生徒を見る場数が違うので、
ちゃんとその子の普段の力を見抜けるはず。
そして、リーダーハキハキタイプで
なくてもいいんです。
大人しくてちゃんとした子もいないと
クラス運営としては成り立たないと
先生たちは実感しているから。
心配しすぎなくて大丈夫!
と、いうことかなあと思いました

※先日、私が驚愕した、慶應のような人数を絞る面接は、
ちょっと特殊ですが、「審美眼との相性」ですよね…。
よい悪いではなく、合わなかっただけ。
万が一の時に、子どもが傷つくことがないといいな。
もし我が家だったら…自分もショックだろうけど、
「うちの子の良さがわからないなんて、
こっちから願い下げ~!」って
IKKOさん口調で言いながら、
回し蹴りポーズを披露して子どもを笑わせたいな。
(うちは受けないのに、考えてたら感情移入して涙ぐんでしまった…
←アホすぎる)
