ぼくが小学校低学年だった頃、日曜のお昼に「土居まさるのTVジョッキー」というテレビ番組がありまして(のちにビートたけしのスーパージョッキーに)当時、とても人気のあった素人参加型のバラエティー番組でした。
クイズやコント、一芸に秀でてる素人が参加して大いにウケて優勝すると白いギターとジーパンが賞品として貰えるのです。
この白いギターを貰えることが当時の日本中の若者の憧れでステイタスだったのです。
その番組で特に名物だったのは「奇人変人」というコーナーでミミズを食べる男、ウジ虫を食べる男、ゴキブリを食べる男などおぞましい素人連中が毎週生放送で番組を賑わしていました。
後にとんねるずがオールナイトフジで「ゴングショー」という似たようなコーナーを始め、鎌ヌンチャクやガラスを食う男、アルミホイルを食う男なんてのも出てきました。
「番組でゴキブリを食った男が胃の中でゴキブリの卵が孵化して内臓を食いちぎられて死亡」なんて都市伝説が生まれたりしましたがガセですよ。
長くなりましたが本題です。
この「土居まさるのTVジョッキー」内でマジックを見せる回がありまして、そのマジックが木材を切る回転ノコギリを使用しての人体切断という大掛かりなやつ。
ベッドのようなものに若い女性が横たわって、女性のお腹のあたりには四角い木製の箱型のベルトを設置し、口髭を生やした(ような気がする)イカツイおじさんが回転ノコギリを操作してその箱を目がけて切り裂いていくのです。
そして霧のように細かい血飛沫が辺りに飛び散り、その時に力が抜けたように女性の手がぶらりと垂れ下がりました。
本来のマジックなら上半身と下半身が切り離されたところを見せて、また元の状態にくっつけ、女性の手を取りつつベッドから起き上がって笑顔でポーズで終了のはずが、しばらく会場がシーンとしてから司会の土居まさる氏が出てきてノコギリを操作していたおじさんに向かって「いや〜凄いですね。。」みたいな力の無いコメントを発して、切断された(?)若い女性はベッドに寝かされたままセットの向こうに運ばれて行く光景がちょろっと見え、なぜかそのままCMに。
そしてCM明けは何事も無かったかのように番組は終了するという。
「え?!あのおねーさん、どうなったの?」とテレビに向かって問いかける幼いぼく。
この出来事がずーっと気になっていたのですが、小さかった頃の記憶なので長い時間が経って他の映画やドラマなどの影響などで色々な要素がごっちゃになっていつの間にか自分の思い込みで作り上げてしまった記憶なのではないか、とも思い始めてしばらくの間この件は忘れていたのです。
が、10年ほど前にこの件を急に思い出しネットで検索をかけたら全く同じ出来事をmixi日記に書いている人を一人だけ発見したのです。
その日記は4、5年前に書かれたものでしたが、とりあえずその人に「自分もソレ覚えています」的なコメントを書きこんでみたのですが、いつまで経っても返事は貰えませんでした。
後に自分はmixiはやめてしまいました。
これも10年かけて作り出した自分の妄想だったらどうしよう。
このTVジョッキーの件知っている方いますか?
イラストレーター ハマダミノルweb→http://minoru-h.com
