デザイン専門学校3年生の就職活動時に何も活動していない自分は漠然と自分の将来に不安を持っていたり。
グラフィックデザインを勉強していたのにデザイン会社では働きたくない、みたいな。
短期間だけアルバイトしていたデザイン会社で嫌な目に遭ったりしたりして。
そんな鬱屈していた時に現在はもう失くなってしまった中野武蔵野ホールで観た「ピノキオ√964」という映画は僕の頭の中のモヤモヤを全て吹き飛ばしてしまった。
「こんなムチャクチャで過激な映画を作っちゃう大人が居るんだ」と。
福居ショウジン監督の舞台挨拶があったのでおそらく初日に観に行ったと思う。
映画館でもらったフライヤーに監督が所属している映像制作集団「ホネ工房」の連絡先が書いてあったので次の日に電話ボックスから震えながら「就職させて下さい!」と電話したのでした(笑)
「お給料とかは出ないんです。ボランティアという形で映画制作を手伝ってくれる方はその都度 募集しています。せっかく興味を持ってくれて連絡してくれたのにごめんなさい。」
と電話口のスタッフさんはとても丁寧に対応してくれました。
それから月日は流れてSNSで福居ショウジン監督と繋がることが出来て(ザッカーバーグ偉い!)新大久保のライブハウスで精力的に爆音イベントを開催していることを知って、こまめに遊びに行くようになったのでした。
東中野でバーを経営されているとのことで、一人で行くのが怖いので(!)飲み友である漫画家の立沢直也氏を誘い(立沢氏もピノキオのファン)初めてお店にお伺いしたのが今から10年ぐらい前の2016年かな?
初めてお店にお伺いした時は監督は不在で奥様が一人で切り盛りされていた。
一回立ち寄れば、もう怖くなくなったので、福居監督のお店「TVバーけむり」に一人で遊びに行けるようになったのでした。
福居監督夫妻も8年前の僕の個展に足を運んでくださったのだけど、僕がギャラリーに不在というタイミングの悪さ。
高橋ヨシキ氏のデザインによるリニューアルされたビジュアル。
2026年4月2日、福居ショウジン監督は、食道がんの合併症による肺炎のため、ご逝去されました。
昨年の入院時、手術は成功してリハビリを頑張っていることをSNSで報告してくれていたのでまだ信じられません。。
最後に監督にお会いしたのは昨年2025年の夏に新宿ケイズシネマで公開された「ピノキオ√964」の快音ライブ上映でした。
監督自身がミキサーを映画館に持ち込み、ライブで音響を操作するという新しい映画上映の試み。
これも34年経ってまたもや初日に鑑賞!そして最高の体感!!
写真は昨年2025年3月31日に「TVバーけむり」で行われた上映ライブイベント。
手前の小さなモニター二つに素材となる動画を映し、奥の大きなモニターにスイッチングで選んだ映像を映し出す、VJ的な機材。
この時、監督が機材を操作している様子を収めた動画も最初から最後までiPhoneで撮影していたので監督に後日、お送りしたらとても喜んでくれました。
福居ショウジン監督の映画の影響で確実に少し斜めな人生になりました。
本当にありがとうございました。


































