2019年の読書
『夏を拾いに』
森浩美/双葉文庫
“たとえくだらなくても、その何かを探すことが重要なのだ。”
『プラネット・ウィズ 下』
みかみてれん著 水上悟志・BNA・JC原作/KADOKAWA
“この宇宙が祝福に満ちていたなど、隆はとうに知っていたのだ。ただ気付かなかっただけで。愛は確かに、この胸にあった。”
『虚実妖怪百物語/序破急』
京極夏彦/角川文庫
“「このままではあんた、ニッポンはおかしくなりますよ。人間ってのはあんた、お化けがいなくちゃ」生けてはいけんのですよと水木先生は吠えた。”
“僕らはね、人間が生きていくためには、そういう無駄なもんが必要なんだ、馬鹿は素晴らしい、喧嘩は止せ腹が空くぞという水木イズムに則って、妖怪を推進してきた訳でしょう。”
“受け入れて、楽しむんですよ、妖怪者は。悲しみも苦しみも受け入れて、それで笑い飛ばすんです。それが基本なんですよ。だから馬鹿ばかりなんですよ。”
『帝都物語1 神霊篇』
荒俣宏/角川文庫
“個性的だといえるうちはまだいいんだが、そのうち他人には読み取れない文字を書く、あるいは意味を勝手に変更する。そしてついには、自分にしか通用しない新言語を創りだしてしまう患者さえいるのだ”
『帝都物語2 魔都篇』
荒俣宏/角川文庫
“日本に留学し、中国独立のために闘うこの美青年には、どういうわけか、悲壮感やら緊張やらといった張り詰めた雰囲気が見当たらない。その爽やかさ、無邪気さが、いつも加藤の救いであった。”
『帝都物語3 大震災篇』
荒俣宏/角川文庫
“いいや、現実はすぐに空想を追い抜きますよ。”
『帝都物語4 龍動篇』
荒俣宏/角川文庫
“自分も自然に対しては、本能的な畏怖を感じています。すべては自然から学ぶ―これを心の支えにもしています。”
『帝都物語5 魔王篇』
荒俣宏/角川文庫
“戦争に民間人を巻き込めば、戦争が芸術ではなくなり、単純な生存競争に堕してしまうことを、いつも警告していた。そういう泥沼の小競り合いに、進化などは作用しない。”
『ファイアパンチ』
藤本タツキ/集英社(少年ジャンプ+)
“目の前の悪が許せなくて、目の前の死が許せなかった。そういう自分の正義があった。”
『ゼロからの脚本術』
沖貴洋/誠文堂新光社
“しかし、僕はその“小さな日常”こそが重要なんじゃないかと思うんです。まずは、繰り返される日常の、何もない豊かさを描きたい―それが僕の脚本の、ひとつのテーマかもしれません。”
『帝都物語6 不死鳥篇』
荒俣宏/角川文庫
“ふつう、若い男に見るべきものといえば、力の絶頂期であるその肉体だった。けれども肉体の絶頂期にはたいていがまだ青臭い未熟な精神しか宿らないのだ。つまり、肉体と魂とが一人の人間の中で同時に成熟していることは滅多にない。”
『帝都物語7 百鬼夜行篇』
荒俣宏/角川文庫
“この世なんてもんはね、もとから幻なんだ。飛行機が飛んだり、高層ビルが建ったりするのと同じように、東京の夜に化けものどもが暴れだしたっておかしくないのさ。”
『帝都物語8 未来宮篇』
荒俣宏/角川文庫
“すべての都民は覚悟を決めたのだった。いずれ東京は滅亡する。しれに十年とは時間がかかるまい。”
『帝都物語9 喪神篇』
荒俣宏/角川文庫
“これは僕の直感だが、どこかで誰かが昭和を終わらせない策謀をめぐらしているんだ。”
『帝都物語10 復活篇』
荒俣宏/角川文庫
“―まだ、たった一人、東京が墓地に還ったことに満足していない鬼がいる―”
『何かが道をやってくる』
レイ・ブラッドベリ 訳・大久保康雄/創元SF文庫
“要するに、われわれは、あまりに多くのことを知りすぎている動物なのだ。そのために、笑うべきか泣くべきかを選ばなければならないというような重荷を背負うことになった。”
『覇王大系リューナイト』
伊東岳彦/集英社(月刊Vジャンプ)
“そん時やそん時だな!修行には、危険がつきものさ……!!”
『帝都物語11 戦争篇』
荒俣宏/角川文庫
“けどな、柄にもないことに流されて生きるのも、これで結構乙なものなんだぞ。だいいち、死に場所が見つかる。”
『帝都物語12 大東亜篇』
荒俣宏/角川文庫
“すべての用具はわしが準備するから、君たちはぜひ覚悟を固め勇気をふるいおこしてきてほしい。恐怖と不安は妖怪たちが最もつけこみやすい人間の弱味なんだ。”
『小説ドラゴンクエスト』
高屋敷英夫/スクウェア・エニックス
(原作・ゲーム「ドラゴンクエスト」・シナリオ堀井雄二
“「大人になったら竜王を倒すんだ!勇者ロトのように……」”
『帝都物語外伝 機関童子』
荒俣宏/角川文庫
“もちろんだ。しかし、フィクションの加藤を抹殺することはできるだろう”
『劫尽童女』
恩田陸/光文社
“真に孤独な生き物であることを認めていても、やはりそのことに慣れるることは難しい。人間は与えることでしか成長できない、という聖心苑の苑長の言葉が遥の頭を過った。”
『龍神丸/豹の眼』
高垣眸/講談社
“逃げるがいい。逃げ出すがいい。こっちの不利なときには戦さはしねえのが勝だ。”
『ホビット 上』
J・R・R・トールキン 訳・山本史郎/原書房
“答えは想像するもの。ばらすものじゃない”
『ホビット 下』
J・R・R・トールキン 訳・山本史郎/原書房
“いまは金銀をすべて残し、そんなものが価値をもたない世界に逝くのだ”
『流星コーリング』
河邉徹/KADOKAWA
“この地球の生き物がすることなら、何をしても宇宙さんから見れば自然だよ”
『エンジェル伝説』
八木教広/集英社(月刊少年ジャンプ)
“顔に合わせて自分があるわけじゃないだろ。自分の性格にあった姿をしていれば、みんなそんなに苦労はしなくてすむのかもな”
『指輪物語1 旅の仲間 上1』
J・R・R・トールキン 訳・濱田貞二・田中朋子/原書房
“あんたは死者に命を与えられるか?もしできないのなら、そうせっかちに死の判定を下すものではない。”
『指輪物語2 旅の仲間 上2』
J・R・R・トールキン 訳・濱田貞二・田中朋子/原書房
“この土地に生えるもの、生きるもの、草木一切は、それぞれ自分自身に属しているのです。”
『テンプレート式超ショート小説の書き方』
高橋フミアキ/総合科学出版
“小説は人生を変えることがあります。読者に生きる勇気を与えることもあります。夢や希望を与えることもあるのです。こんな素晴らしいことはありません。”
『指輪物語3 旅の仲間 下1』
J・R・R・トールキン 訳・濱田貞二・田中朋子/原書房
“絶望ではない。絶望とは、疑いようもない破局を見る者だけにある言葉じゃ。わしらは違う。”
『指輪物語4 旅の仲間 下2』
J・R・R・トールキン 訳・濱田貞二・田中朋子/原書房
“たとえそなたたちの目には見えなくとも、そなたたち一人一人の踏むべき道は、おそらくすでにその足元から轢かれていましょう。”
『天元突破グレンラガン』
森小太郎/メディアワークス(月刊コミック電撃大王)
(原作・『天元突破グレンラガン』GAINAX)
“一回転すれば少しだけ前に進む。それが…ドリルなんだよ。”
『指輪物語5 二つの塔 上1』
J・R・R・トールキン 訳・濱田貞二・田中朋子/原書房
“もしかしたら初めから無駄な追跡で、わたしがどう選ぼうとこれ以上悪くもよくもなりっこないのかもしれぬ。が、ともあれわたしは選んだ。だからこの時間をできるだけ有効に使おう!”