浜ロンのサッカーボール購入
今日、46歳にしてサッカーボールを買った。恐らく25年ぶり。人生で三つ目のサッカーボール購入だ。
レジで「有料ですが袋に入れますか?」と言われたが、ビニールはおろか箱も要らねえと、すぐ剥き出しのボールを小脇に抱えて帰って来た。
歩きながら軽く上に投げてキャッチする。恥ずかしながらウキウキした。歩きながら真上に投げても、二歩先の位置でキャッチ出来る。何故なら持っている間も、ボールは徒歩と同じスピードで進んでいるからだ。なんて物理的な事を考えながら。
いつの間にか私はそんな知恵を付け、成長している。しかしボールを買った興奮は同じだった。人気の無くなった所で軽く上へ投げ、足で捌いてみる。
ふふふ、俺のボールだぜ。最高だ。46歳が人気の無いアスファルトを、歩きドリブルしている。全くあの頃と同じだ。新鮮なドキドキ感と、ノスタルジーと。
近所の公園で軽く蹴ってみる。ビニールはまだ剥がせない。ピカピカしておる。暫く蹴ると、破れて剥がれた。最高だよ。最高だ。
すると子供の頃と同じ様に頭の中で実況が始まる。一瞬でスーパースターだ。短パン履いてもっと動きやすい靴にすれば良かった。
こうなると近所に友達が欲しい。小学生と仲間になっちゃうか。あの頃、粉のポカリを凍らせて試合に行ってたな。母もたまに引率で来てくれていたな。しっかりお礼を言った事など無いかも知れない。こりゃいかん、今度言っておこう。ボールは友達なんて翼くんが言ってたが、ボールしか友達が居ねえじゃねえか。
明日からが楽しみだ。夏の晴れた日に、入道雲を眺めながら、私はボールを蹴りたいのだ。