前回は圧力について説明していきました。圧力の意味、数式を覚えておきましょう。後、問題を解く上で読む力（読解力）をつけていきましょう。
地球を取り巻く空気
大気圧
空気には重さがあるので、地球上の物体は、空気の重さによる圧力を受けています。この空気による圧力を大気圧（または気圧）といいます。大気圧は、海面上で約1kg重/㎠であり、これを1気圧といいます。
地上から20〜25Kmまでの空気層を一般的に大気といいます。
a、下の図のように空き缶に少量の水を入れて熱し、十分沸騰してから火を消して缶にせんをし、空気中で冷やすと缶がつぶれます。これは缶の中の空気が水蒸気になって追い出され、缶の中がほとんど真空になったため、缶の中の気圧が小さくなり、大気圧に押しつぶされたのです。
b、トリチェリーの実験
水銀を満たしたガラスを逆さまにすると、管内の水銀は、水銀面よりおよそ76cmの高さで止まります。水銀の変わりに水を使って同じ実験をすると、水面より1033cmの高さで止まります。これは、水銀の密度が水よりはるかに大きい13.6（g/㎤）だからです。
76cm×13.6＝1033cm
気圧の単位
気象では気圧の単位として、ヘクトパスカル（hPa）、またはミリバール（mb）を用います。
1気圧＝1013hPa＝1013mb
気圧と高度
水圧の大きさは水の深さによって変わります。これと同じように気圧も、上空に行くほど小さくなります。
まとめ
今回は地球を取り巻く空気について説明していきました。ここで聞く気圧や大気、ヘクトパスカルという単位はテレビの天気予報などでよく聞きますね。この記事を見て覚えるとより天気予報が理解できますよ。