今回は、113系2000番台の阪和線仕様を投稿したいと思います。
京阪神エリアで国鉄時代の独特な塗色の113系と云えば、春日色とこちらのブルーライナー由来の阪和色です。
昭和47年(1972年)阪和線に新快速用に灰色9号地に青22号帯、東海道・山陽本線新快速「プルーライナー」と同色の113系が登場、のちに通称「阪和色」と云う名称で呼ばれることになります。この阪和線の新快速は、停車駅天王寺-鳳-和歌山と特急並みの停車駅で最短45分にて走行していましたが乗客数が伸び悩み、昭和52年(1977年)に、停車駅天王寺-鳳-熊取-和泉砂川-和歌山(最短48分)に変更されたものの乗客数が解消せず、昭和53年(1978年)に廃止されました。
その後は主に阪和線の快速電車として使用され、また同年に電化した紀勢本線でも普通電車として使用されることになります。また113系2000番台が登場したのもこの時でした。JR発足後に6輌固定編成が4輌+4輌の8輌編成となり、過渡期は「湘南色」「春日色」との混成もよく見られました。また平成20年前後には「瀬戸内色」「湘南色」「カフェオレ色」に加え、体質改善車も登場、カオスな混成も良く見られることになりましたが、225系が登場したことにより岡山電車区、下関総合車両所広島支所等に転出、平成23年(2011年)に阪和色が引退、40年近く続いた113系の阪和色は幕を閉じました。
紀勢本線(愛称:きのくに線)に残った2000番台は、中間電動車を103系のような切り妻型の運転台を据え付けてオーシャングリーンの塗色で走行していましたが、こちらも227系に置き換えられ令和2年(2020年)運用終了しました。
■TOMIX 92643 国鉄113 2000系近郊電車阪和快速色セット
通常は阪和線内では113系は快速運用ですが、幼少期に天王寺から各停運用している113系に乗れたことが非常に嬉しかったという記憶が今でも残っています。
今回はこの辺で。ありがとうございました。