自然の中での調律と内在神
森井 啓二 (紹介 写真参照)
目に見えない強さを養う
心は、どんな逆境からでも、復活する。
「レジリエンス(resillience)」
これは「心の回復力」「心の強さ」を示す言葉。
心に備わるしなやかで強靭な性質のことです。
標高2500mの森林限界を超えた岩稜に、美しい花を咲かせるハクサンイチゲという植物が生育しています。森林限界を超えた日本の山岳地帯は、とても過酷な環境です。でもこの可憐なハクサンイチゲは、どんなに強風が吹いても、風に揺れるだけで、茎が曲がったり、折れることもなく、花びらを吹き飛ばされてしまうこともありません。芯がとても強いのです。
「疾風に勁草(けいそう)を知る」という言葉があります。
勁草とは強い草のこと。風の穏やかな日には、強い草も弱い草も区別がつきません。でも、突然の過酷な強風が吹き荒れると、弱い草は地べたを這いつくばり、強い草は風に負けることなく、その強さを発揮します。
人間も同じこと。平穏無事な日々を過ごしていれば、強い人も弱い人もあまり区別はつきません。でも人生には逆境や困難はつきものです。どんな過酷な困難にも果敢に立ち向かえる人は、その強さを発揮します。
強い弱いは見た目のことではなく、心の強さにあります。ハクサンイチゲの花も、茎があんなにか弱そうなのに、とても強い。過酷な環境で育ったからこそ発揮できる目には見えない部分の強さがあるからです。
心の強さ、レジリエンスを養うには具体的にはどうしたらよいのでしょうか。私は3つ実践し、提案しています。
1つは、心深く保ち毎日を丁寧に生きること。
2つ目は、定期的に自然の中で調和をとること。
3つ目は、外側と内側に繋がる感覚の体験を積み重ねること。
(続く)
《HOLISTIC MAGAZINE2019 特集 今を生きるレジリエンス
~本質に戻る力~p、8》より抜粋
