棄てた恋と棄てられた恋 #6 | 五月雨ゆか

五月雨ゆか

稚拙な文章ですが趣味で小説書いています。内容はすべてフィクションです。

















「とりあえずもう一人の方も行ってみますか」



「そうやね、森本さんか」



「でもいいですよね、幼馴染みって」



「まあ3人でっていうのもいいよね」



「小坂さんはそういう人いないんですか」



「あなたの横に座ってるよ。小さいときからの腐れ縁やで」



「まあ昔は菜緒の方が身長高かったけど今は私の方が高いもんね」



「1cmしか変わらんけどね」












「ここですね」



「行ってみよう」



ピンポーン「…」



「はい」



「あ、突然すいません。我々こういうものでして」












「すいません、なにもないですけどよかったらどうぞ」



椅子に座った3人の前の机に茉莉は紅茶とお菓子を置いた。



「ありがとうございます」



「あの、話っていうのは?」



「髙橋未来虹さんという方をご存じですか?」



「未来虹ですか?幼馴染みです」



「実は、昨日亡くなっているのが発見されました」



「えっ!?本当ですか?」



「はい、残念ながら」



「えぇ~そうなん…ですね…」



「髙橋さんと最後にお会いされたのはいつですか?」



「え~いつだろ…大学入って7月ぐらいに会ったかも」



「その時に髙橋さんに変わったようなことはなかったですか」



「ん~なかったと思いますけどね。あ、でも大学の先輩と付き合ってるとは聞きましたけどね」



「詳しく教えていただけますか?」



「詳しくって言われてもちょっと話したぐらいなので…あ、でもサッカー部の先輩だって言ってました」



「なるほどなるほど」



「ちなみに昨日の朝9時半から10時頃はどちらにいらっしゃいました?」



「昨日ですか?昨日は大学に向かってましたね。2限からだったので」



「なるほど」



「髙橋さんが最近誰かに恨まれていたとか恨みを買っていたようなことはなかったですかね?」



「う~ん分かんないですけど…でも未来虹はそんなに恨みを買うタイプの性格じゃないので」



「そうですか」






「このお菓子美味しいですね」



「ですよね、美味しいでしょ!」



「このパリッとした食感が好きです!」



「ゴーフルっていうフランス生まれのお菓子なんですよ」



「へぇ~。このアールグレイも美味しいです~」



「うん、確かに美味しいね」



「よければもう一つ召し上がります?」



「いいんですか!?」



「どうぞどうぞ!」