ゴーフルと君 #13 | 五月雨ゆか

五月雨ゆか

稚拙な文章ですが趣味で小説書いています。内容はすべてフィクションです。
















「あー、やっぱり戻ってきましたね!すみれから聞きましたよ!」



研究所を後にした4人はとりあえず泊まるところをというところで竹内不動産へ戻ってきた。



「すみれ?」



「って誰?」



「研究所の守衛いませんでした?」



「あ、あの綺麗なお姉さん」



「すみれも同級生なんですよ。話は全部聞きました!」



「とりあえず数日はかかるみたいで」



「大変ですね~ではでは、ホテルどうしますか?4人部屋は…どっちも空いてますよ」



と希来里がパソコンの画面を覗きながら言った。



「どうする?」



「座敷わらしは近くにいるしなぁ」



「あん?」



「陽世怒んなて」



「まあとりあえずきらりんホテルでいいか」



「まあこっちの世界のホテルがどんなのかも分からないし」



「じゃあ用意しますね~」









数分後



「取れました~どうします?この後このままホテル行きますか?」



「どうする?」



「ホテル行っちゃお」



「じゃあお送りしますね」



「え?タクシー?」



「?私の車でお送りしますよ。ところでタクシーってなんですか?」




「えっと…タクシーっていうのはね」



「まって、車持ってるの?」



「はい、だいたいみんな1台は持ってますよ。かげ博士のおかげで安価でみんなに行き渡るようになったんです」



「あの人ほんとはすごい人なのかも」










「おいしょっと」ガラガラガラガラ



車庫のシャッターを開くといかにもなスポーツカーが止まっていた。



「え、なんかイメージと全然違う」



「まさか走り屋!?」



「そんなわけないですよ。すみれの方がもっといかついの持ってます。それじゃ、乗ってください」



全員が車に乗ると希来里がナビで行先をセットした。



「えっと、きらりんホテル♪っと…」



「え?ハンドルは!?」



「え?自動運転ですよ。じゃあ行きますね~」



ボタンを押すと車が勝手に進み始めた。









「着きましたよ~起きてくださ~い」



「あぁ~寝てた」



「陽世、起きて」



「やだ。運んで」



「はあ~甘えんなて」



そういいながらも未来虹が陽世を抱き抱え車から引っ張り出した。



「親子みたいですね」



「手のかかる赤ちゃんです」



「未来虹ちゃんやっぱり早く下ろして」



「さっきまで抱っことか言ってたくせに」