ゴーフルと君 #12 | 五月雨ゆか

五月雨ゆか

稚拙な文章ですが趣味で小説書いています。内容はすべてフィクションです。



















15分後



「なるほど。それで戻り方を聞きにきたと」



「はい、何かご存じないですか?」



「ん~タイムマシンはまだ出来てないんだよね~」



「作ってるんだ…」



「この前の実験でちょっと爆発してさ」



「あれがちょっとですか。2部屋吹き飛んで壁も2面なくなりましたよね。屋根にも穴開いて絶賛雨漏り中ですけど」



確かに耳を澄ますと遠くの方からポタッ…ポタッと水滴が床に落ちる音が聞こえる



「成功に失敗はつきものだよ、美玖。んで、とりあえず今調べてるんだけどさ、君たちがいつどこから来たかはデータとしてログが残ってるみたい。だからタイムマシンができたらこのデータで元の世界にラグなく戻れるよ」



「よかった~」



「それで、タイムマシンはいつ出来るんですか?」



「うんとね…分かんない」



「…」



「そういうもんだよ、科学って。せっかくだししばらく観光とかしてみたら。戻るときは1秒のラグなく戻せるから」



「じゃあ…楽しむ?」



「でもそうするしかないよね」



「せっかくだしいいじゃん」



「まあそれしかないもんね」



「ところで君たちお金は持ってるのかい?」



「一応少しは」



「ならいいや。多少ならあるからなくなったらいつでも言って。ご飯食べれないのはさすがに困るだろうし」